バカボンダ  世界を見た女の地球放浪記

2015.10.24

ブラジル風ブイヤベース、ムケッカ 27 ラテン系で行こう!! 

muqueca

さて、フェジョアーダ(豆の煮込み)など、本当の定番ブラジル料理をご紹介しましたが、魚のシチュー、ムケカ・ジ・ペッシェ、これは伝統的なバイーヤ料理です。

シュジンも彼の母から教わっているせいか、シュジンが作るムケッカは絶品です。人を家に呼ぶときなど、シュジンは時どき、このムケカを披露し、みんなの絶賛を浴びて、得意げになっています。

これも作り方自体は至ってシンプルです。まず、白身魚、えびなどをレモンで洗います。たまねぎ、トマト、にんじん、ピーマン、しょうがはみじん切にし、にんにくと油でいためます。火が通ったところで、魚介を加え、お水を足して煮込んでいきます。魚介は火のとおりが早いので、さっと一煮立ちしたところで味付けペーストと、忘れてはいけない、バイーヤ料理のベース、クエントロ(シャンツァイ)を加えます。

この香草(シャンツァイ)は、中国料理だけでなく、実はブラジル料理でもとても良く使われます。シャンツァイも、ここブラジルでは日本の数倍はあるのでは、と思えるほどガタイが立派でしっかりしています。シャキシャキと歯ごたえがあって、香りも高く、味わいも濃いのです。

このムケッカは、レストランなどで頼むと仕上げにココナツミルクを入れてくれます。

いれなくても十分美味しいのですが、バイーヤ料理にかかせない、アゼイチジデンデイ(デンデ油)は風味をだすので、かならず入れるようにしましょう。

入れすぎると決まってお腹をこわしてしまうので、ご注意ください。シュジンはこれにさらにピミエンタ(スパイス)をふりかけるのが大好きです。バイヤーノ料理は辛く、油っこく、そして、こってりしているのですが、シュジン宅で日々つくられる魚のスープは、味もとてもお上品で、とても優しい味わいのある、ブラジル版「おふくろの味」なのです。

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