2015.10.27
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この日本とは反対の政情不安定な国を考えてみます。
中南米、アフリカ、中東、東欧、東南アジア・・・とこれらの国には、実際に今戦争や内乱が起こっている国もあります。
明日にもクーデターや革命がおこる、そういう国は少なくない、こうした国に生きる国民のことを考えてみましょう。
これらの国は貧富の差が激しく、支配する側とされる側、というように階層がキッチリとわかれます。0・1パーセントにも満たない支配者が、のこりの平民を支配するのです。支配される側は多くの不条理にたえなければいけません。体制が嫌だからといって、そこから抜け出すことはできないのです。
生まれた時からその国にいるわけですから、政情不安定だから、社会構造がおかしいからといって、すぐに海外に移り住めるわけではありません。
地震が頻繁に起ころうとも、原発の危機にさらされようとも、大部分の日本人が日本に住み続けているのと同じ理由です。
こうした国の人たちは、十年先、二十年先、そして五十年先の将来を日々かんがえているでしょうか?これほど政情が不安定なのですから、自分の人生の長期プランがらくらく描ける訳ではないのです。
みんなその日、その日のことを考える、それだけで精いっぱいなのです。いかに長期ビジョンをたてても、クーデターがおこれば人々の努力も水泡に帰す、ここで長期計画性を問うのははなはだナンセンスなのです。
写真は危ないといわれれている、ペルー、リマの海岸線
>>> ユキーナ・富塚・サントス著 セルバ出版 2014.6.10 224弾
>>> http://goo.gl/sZh4XX