バカボンダ  世界を見た女の地球放浪記

2015.10.29

愉快・痛快、ジンガプレー  日本 32 ラテン系で行こう!! 

FernaPeru06 043

さらに、政情不安定な国の貧しい人々は、いつも搾取されています。

政治家、有力者資本家、金持ちたち、こうした人たちから、困難な生活に追いやられているのです。

でもその困難な状況でも、彼ら搾取者の裏をかいて、逆転をはかる、見ていてこれほど痛快なことはありません。

多くの貧しい階層のひととたちは、スカッとするようなジンガのプレーをみて、自分達自身を投影し、自分達の溜まりに溜まったうっぷんをはらしているのです。

ジンガプレーは貧しい人たちにとって、ストレス解消になるとともに、生きる希望も与えているのです。

イタリアのセリエAのミラノの地元チームはインテルとACミランですが、前者は富裕層、後者は庶民層のチームと言われています。

イタリアに住んでいた時は、それほど支持層の違いは感じませんでしたが、かつては、こうしたサッカーの試合を通じて、ミラノの労働者階級は日ごろの憂さを晴らしていたのではないかと思います。

このように、中南米やラテンの国で、サッカーがこれほど広まる理由、それは、実はその国の政治と社会に深く根ざしているのです。

明日がわからない人たち、どうにもならない貧富の差、理不尽な支配に数千年も搾取されてきた人々、彼らにとって、今を生きることを教え、そして今そこにある困難を乗り切るヒントを示す、これこそが、実はサッカーが果たしてきた重要な役割なのです。

●『ワールドカップが100倍楽しくなる ブラジル・ジンガ必勝法』
>>>  ユキーナ・富塚・サントス著 セルバ出版 2014.6.10  224弾
>>> http://goo.gl/sZh4XX

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