バカボンダ  世界を見た女の地球放浪記

2015.11.5

 スペイン語の含蓄 39 ラテン系で行こう!! 

FernaPeru06 136

誠に申し訳なかったのですが、私はスペイン語がすぐにはでてきませんでした。

イタリアのMBA生活で、せっかく教わったスペイン語を、きれいさっぱり忘れてしまっていたのです。モニカ先生の言うことは良く理解できたのですが、私の発言はイマイチでした。

モニカ先生は、数年前に私が教室で話したことを、すべて良く覚えていてくれました。

私が運よく留学できて、いろいろサバイブしながら、成長したことを、目を細めて喜びながら聞いてくれました。

私が話す言葉はイタリア語、英語、そしてちょっと日本語まじりの情けないスペイン語でした。モニカ先生の受け答えは、あぁ、懐かしいと私にノスタルジーを起こさせるスペイン語でした。

私のイタリア・アメリカ冒険記の語りが終わって、一息ついたとき、モニカ先生が煎れてくれた日本茶をすすりながら、私はこう言いました。

「先生、先生のいったとおり、すべてを捨てて良かった・・・本当に良かった」

私は、カップをソーサーに戻し、そっとテーブルの上に置きました。モニカ先生はカウチ(背もたれのあるソファ)にゆったりともたれ、私の目を見据えてこう言いました。
「ブエノ!‐それは良かった!‐」

デハレトドと言い、ブエノといい、モニカ先生の発する言葉はシンプルで短いのです。けれども、どういう訳か深みと含蓄があります。モニカ先生が用意してくれたマーブルケーキをほおばると、その甘さが口の中にふわっと広がっていきました。
「・・・エス・ムイ・ブエノ‐それは本当に良かった!‐」先生はもう一度そう言って、お茶をおいしそうにすすりました。

モニカ先生と別れるとき、先生はもう一度、同じ言葉を私にいいました。決して振り返らず、自分の道を進んでいきなさい、あなたの道を妨げるものはすべて振り切って、道端にすてて、ひたすら自分の道を進んでいきなさい!

写真はペルー、リマの街角

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