2015.12.2
日本の会社にいて、何が一番いやだったか、というと、その非効率と無駄の多さでした。
レポートを書き上げると、まず課長がチェックして「てにおは」を直し、そのあと他の課長がチェックして、レポートの根本的なところに文句をいい、そのあと次長が同じように修正を命じ、そして部長、これもまた、どうでもいい「てにおは」を直すように指示され、そして、今さら変えられないよ、という根本箇所の修正をいわれ・・・と同じレポートを何度も何度も修正しなければいけませんでした。
人生ゲームのなかで、後半にでてくる、絶対に止まりたくないひとコマ「台風で飛ばされスタートに戻る」というコマに止まってしまった・・・という状況が何度もありました。その度に私は日本社会の「あぁ無情」を嘆いていたものです。
外資にいって何がいいか、というとこのような非効率、無駄がないことです。(もちろん外資にもよりますが)
私がこのオランダ人の上司とレポートを出す時、私がドラフトを書きメールで送ります。ヨーロッパがスタートする、日本時間の夕方になって電話でその内容を議論します。そのあと修正するべきところは修正して、私がサインをして送ると、上司がフォローしてくれ、わずか数時間で、順調にレポートがリリースされます。同じものを何度も修正する、という無駄はまちがってもありません。