2015.12.6
次なる理想の上司のクライテリア、判断基準は、何と言っても部下を信頼しているかどうか、これではないでしょうか?
前回、私が200パーセントの力をだして働いた、といいましたが、それには理由があります。
あるプロジェクトの中で、私のかつての上司(オランダ人)は私にとても厳しい要求をしました。絶対無理だよ、という環境の中で、ある条件をマーケット(市場)からもってこい、というのです。
この上司は、この難しいミッションがどれほど私たちの銀行にとって重要であるかを私に説明し、そして、この仕事が簡単でない、難しいことはよくよくわかっている、といいました。そして、さらに、こう付け加えたのです。
“ I am trusting you!! ‐でも私はキミを信頼している!‐“
そういわれたら、そこまで言われたら、頑張らないわけにはいきません。私はよっしゃーと気合をいれて、あらゆる「つて」を頼み、彼らを辛抱強く説得して、この難しい条件をクリアしたのです。
この理想の上司が私に示したのはお金でも、昇進でもなありませんでした。ボーナスをたくさんやるから頑張れ、とは言わなかったのです。その代わり、彼が私にくれたのは、Trust、信頼だけです。でもこの信頼が絶大なのです。だから私は自分の能力以上の力を、思わず発揮してしまったのです。部下をここまでやる気にさせて、そして充実感をもって仕事をさせる、これが理想の上司ではないでしょうか?
洋の東西を問わず、このような上司はむずかしいかもしれませんね・・・