2019.9.26
今日は下記の日本語をまとめて、英語にしてみましょう!
フェアチャイルド社から始まったシリコンバレーの半導体産業
フェアチャイルド社が技術を製品化したいエンジニアのスポンサーとなり、シリコンバレーのもとを築いたという話をされました。そして次のように語っていらっしゃいます。
「その頃ちょうど、私は京セラを創業し、培ったファインセラミックの技術をもとに、様々な製品の開発、事業化を図っていました。しかし、日本の大企業は、京セラのような新興弱小企業をなかなか相手にはしてくれません。そこでアメリカの先進的な企業に採用してもらうべく、私はアメリカへ売り込みに行きました。その時に行き当たったのが、このフェアチャイルド社でした。」
→私が留学から戻ってきたとき、私が日本の企業に勤める事は難しいことでした。こちらで稲盛氏がおっしゃっているように、日本には培った年功序列があり、それを崩してまでも、外国製品(海外留学経験をもつ日本人)を採用するという考えは少なかったのです。各企業が国際化と声を大にして言っていましたが、海外で何をしたいのかも明らかではありませんでした。また語学と不動産の専門的な知識がある人間をどのように活用するか、この明確な方針を持っている会社はほとんどありませんでした。そんな中で、外資系の企業が、あなたのような人材はぜひ来ていただきたいと機会を与えてくださったのです。日本の内情をよく知っていて、専門的な知識を持っていて、我々がわかるようにきちんとコミニケーションをしてくれる、そのような人を求めていたのです、とおっしゃってくれました。私は留学から戻ってきて、10年以上を外資系の会社に勤めました。それはこのような背景があったからです。
アメリカと日本の違いはいくつかあります。私は、能力やビジネスの姿勢において日本人がアメリカ人よりも著しく劣っているとは思っていません。けれども日本がアメリカに絶対的にかなわない、と思うのはこのような姿勢です。アメリカは優秀な人材であれば自国に積極的に取り入れようとします。そしてアメリカのために働いてくれるのであれば、その人材をとても優遇するのです。日本にはこのような考え方の土壌がありません。1990年から2010年位までは、私が尊敬する優秀な日本人の先輩たちは、皆さん外資系の企業で働いていました。優秀な日本人たちは、日本のために働いていたのではなかったのです。これが、日本のとても大きな弱みであり、そして同時に大きな強みでもあると思います。