2014.11.2
«バカボンダ 世界を見た女の地球放浪記一覧へ « 投稿一覧へ
私が最初にシンガポールを訪れたのは2006年の一月のことでした。ビジネススクールも無事卒業しMBA終了、さて次は職探しをしなれば・・・と世界を放浪していたときのことです。
余談ですが、この放浪、英語ではvagabondですが、語源はラテン語から来ているようです。フランス語、イタリア語ともに同じ言葉を使います。主語の性別によってイタリア語ではvagabondo(男性形), vagabonda(女性形)と変わります。
私はもともと旅行が好きで、この前たまたまシュジンの友人から「今まで旅した国は何カ国?」と聴かれたので、数えてみましたが、おおよそ30カ国以上ありました。
イタリアやアメリカ、ドイツ、ブラジルは何回も行っていますので、実際海外を旅した回数というのは、ざっと100から200程度なのでしょうか?
とりわけMBAを終えた後は、イタリアからアジアに飛び、アジアの国をさまよって、再びイタリア、体制を立て直して、南米に飛び、三ヶ月以上放浪(バックパッカー用語の沈没)していました。まさに世界を放浪していたのです。
こうした目的を決めないぶらぶらした放浪者をバガボンダ(バガボンド)といいます。
ちなみに宮本武蔵を主人公にした、井上雄彦氏の漫画「バガボンド」も、剣に生きる主人公の放浪ぶりを描いており、これは日本が世界に誇れるアートの一つだと、私は思っています。
2004年に34歳の時に日本の会社を辞めてから、イタリア、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、南米といろいろな場所を放浪しました。折に触れて、あぁ私はバカボンダだなぁと思うこともありました。
こうした放浪を終えて日本に戻り、働き始めてからも、何かと海外に出かけることが多く、これまた、あぁ私はバカボンダ、この気質は変わらないといつも思っている訳です。
さて、流れ流れて現在は沖縄に住んでいる私ですが、今回、8年ぶりにシンガポールを訪れました。前回は職探し、とはじめてのシンガポール体験で、いろいろと思うところがあったのですが、今回も様々な発見をしました。
シンガポール自体はたくさんの開発があり、街の様子も大きく変わりましたが、前回訪れたときには気付かなかったものがわかるようになったのだと思います。
それはシンガポールに流れる価値観であり、シンガポールというものを動かしている巨大なエネルギーのようなものであります。
今回の滞在で発見した、こうした様々な驚きをちょっと書いてみたいと思います。