サントス達のつぶやき

2014.11.22

箴言、真言、封じ込め?3聞きたくないことをあえて聞かせるカサンドラ伝説

Kasandra201411けれども企業に様々な内的、そして外的な圧力があって、トップマネジメントにとって、こうした助言が好ましいものでないことがあります。このように、この箴言(戒め、教訓の言葉)をはねつけようとするとき、企業という力は、カサンドラをあらゆる圧力で封じ込めにかかります。

最初は、カサンドラの箴言を無視します。

それでもカサンドラが事実を告げようとすると、会社は彼女にその事実を曲げて伝えるようにプレッシャーをかけます。これにも屈せずカサンドラが真実を貫こうとすると、カサンドラは会社にとって非常に邪魔な、疎ましい存在になります。ですので、カサンドラを企業から排斥しようとします。彼女を閑職に追いやったり、あからさまな嫌がらせをしたりして、彼女が自ら仕事をしにくい状況を作り上げて、追い込んでいくのです。
こうなると、困るのはカサンドラです。カサンドラは自己の任務を全うできず、孤独にさらされ、誰からも信じてもらえず、不遇に耐えなければなりません。
それが嫌なら会社を辞める、非常に不利な立場に追いやられるのです。

まさか、そんなことが・・・?と思う方もいられると思いますが、多くの日本人が、そうそう、やっぱり日本の社会では良くあることだよな・・とうなずいているのではないでしょうか?


zico進言しても信じてもらえず不利な立場に追いやられる、カサンドラさんのこの状況は確かに本当につらいですね。

特に、現代の(日系)企業内部にいると、現実問題として、状況の改善はかなり難しい気がします。。。

これは、一つの理由としては会社は相当トップダウンな組織で、極言すれば、民主主義的な一人一票の発言権は存在してないからだと思うのですが。。。

こちら (英国)のテレビで国会中継なんかをよく見てるのですが、その意味こちらの国会で議論されている野党の方々は本当に立派だな、と思います。
堂々と正義正論を政権党にぶつけて議論し、政権党をモニターし修正していく。
(良いことに、そういう野党を女王陛下や国民が一緒になって応援してたりもする)
本来あらゆる組織に、こうした反対派、カサンドラ、がいて初めて正しい政治統治、企業運営、宛ては家族生活ができるのでしょうね。

でも、日本だと、カサンドラがいると、・カサンドラに引っ張られる、か・カサンドラを無視する、というオプション(選択肢)しかないような気がします。

こちら(英国)だと、極論、皆なカサンドラですから(笑)、・カサンドラがいても、その逆を言う別のカサンドラが中和するということになることが多いような気がしますが、どうでしょうか?


yukina

ロンドン在住の別のビジネスマンの方から、イギリスは早い時代から議会政治がしっかり発達して、民意の政治への反映が容易であった、というコメントを聞きました。日本、ラテンの国々、中国やロシアの巨大なディクテイター(独裁主義)の国、こうした国の政治とは、雲泥の差ですね。それでも日本が世界第三位の経済力を維持しているというのは興味深い事実だと思います。

日本も国力の増強を図るには、あらためて、議会政治が発展する土壌を作る、ということを始めるべきなのかもしれませんね。

 

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