2014.11.26
さて、こうしたカサンドラ伝説は、いろいろ尽きないので、あと重要なポイント二つをお話しておきますね。
一つは、婚活でのカサンドラです。
今の世の中は、努力をして人間力を磨いている女性が不遇の目にあうという状況になっており、これは社会現象になっているのです。
いわゆるキャリア女性は、結婚について他からとやかく言われる必要もないですし、社会の常識に照らして、世間が決め付ける婚活をしろ!と強制されることもないはずです。
そもそも、結婚について、親や兄弟、友人など周囲がごちゃごちゃ言うこと自体が、まったくもってナンセンスだと私は思っています。
親も兄弟もみんな納得、この人と結婚すれば、経済的には安定するかもしれない、もういい年だし、結婚のプレッシャーもあるから、このまま結婚しよう・・・
そう考えている女性の耳元で、「あなた本当に心の底からこの人と結婚したいの?」、「どうしてそんなにこの人と結婚したいの?」「あなたの幸せって何なの?」などとささやく声があるとしたら、「いや、それは聞きたくない!!」と耳をふさいで逃げていく女性がたくさんいるのではないか、と思います。
ただ、結婚は自分自身が決断すべき、そういう信念が私にあるので、ついつい嫌われてもカサンドラになって、言ってしまうのですが・・・
それともう一つ、地震や自然災害、こうしたことが起こったとき、ここにも嫌われるのを承知でいうべきことを言う人、カサンドラが必要になる気がします。
マスコミがいかにコントロールされていて、国民にとって不利な情報を流しているか、これは前回の東北大震災の時に浮き彫りになったのでは、と思いますが、それでもやはり操作された情報に踊らされてしまうのも、国民のやるせなさではないかと思います。
そこに面と向かって、こんな情報は聞くな!自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の頭で考えるようにしよう!こんなことを触れ回る人がいれば、それは「カサンドラ」として排除されてしまうのかもしれません・・・
確かに、恋愛・結婚・婚活・家族等々をめぐる状況もここ数十年でかなり変わりましたね。
電子メールやらSkypeやらで遠距離交流が可能になったこともあって、出会い等々の機会が増えた一方、選ぶという迷いも増えた?、と言えるのでしょうか?
ロンドンの場合でも、晩婚化や少子化が進んでるものの人口自体は自然増していて、
1DKや2DKといった小規模住宅(学生マンション含む)の需要が急増し、市内の住宅価格は高騰を続けています(こちらでは中古住宅も価格が上昇していくんです!)
そのせいもあって、定住族では市内に住まず田舎で家族と一緒に暮らして遠距離通勤する人も多いですが、一方、我々転勤族・海外族・移民族には、両親にも数年あってないな、甥や姪の顔も直接みたことないな、といった面々が増えてきた感があります。
人間ひとりひとり、誰と、どこでどう暮らすのか、それぞれの価値観がより重要になった気がしますね。
便利になると、選択肢が増えて選べない、なるほど、これも困った問題ですね。
あと、やはり日本人の横並び意識もあるとおもいます。この辺り、またジーコさんから、ご教示頂きたいと思うのですが。。。
いずれにしても、シンプルがいい、そこに帰っていく、ということが救いになると思います。
子供は元気で生まれてくればそれでいいとか、一人ではなく、自分をいたわってくれる人がいて良かったとか、美味しいご飯があって良かったとか、シンプルになる、それも幸せになる秘訣のような気がします。