2014.12.31
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何はなくても、このテーブルマナービデオからは、いろいろなことが学べました。
アメリカ人が考えるテーブルマナーがいかに作られたもので、実際の「本場の食べ方」とかけ離れたものであるか?
アメリカ人がいかに食べること、とビジネスを結びつけているか
日本がいかにアメリカの習慣をそのまま取り入れているか?
このようなことが良くよく判ってきました。
ちなみに、アメリカのMBAをやっていたとき、何かイベントがあると、吹き抜けの中央広場にカフェスポットが置かれました。
クラスで仲良くなったイタリア人に、コーヒーを飲まないの?
と聞いてみたところ「アメリカのコーヒーは絶対に飲まない!!」と言っていました。
同じセリフを言ったイタリア人を、私は何人も知っています。
彼らにとっては、薄く、独自の味にしてしまったアメリカンコーヒーは自分たちのコーヒーと呼べるものではないのでしょう。
イタリアのコーヒーはエスプレッソです。
カプチーノはこの上に泡状のクリームを乗せ、カフェラテはこれに牛乳を混ぜた飲み物です。
私もかつてはイタリアのコーヒーを嗜好していたので、アメリカのコーヒーなんて!!という彼らの気持ちは良くわかります。
ちなみにブラジルでは、現地で取れるコーヒーをフィルターでこして、これでもか、というくらいお砂糖をいれ、さらに同じ量のクリームパウダーを入れて飲んでいます。もともとのコーヒーの風味など味わえないのでは?と思いますが、彼らにしてみれば、これが自分たちの慣れ親しんだ味、本当のコーヒーだというのです。
コーヒーひとつとってもアメリカがすべての基準という訳ではありません。
アメリカ方式というのはあくまでもたくさんあるバリエーションのひとつに過ぎないのです。
そのバリエーションのひとつであるのに、やはりアメリカ人はそれが正しい唯一正当なマニュアルと信じて、必死でそのやり方を身に着けようとしている、そう考えるととても気の毒な感じがしました。
昔「お笑いマンガ道場」というテレビ番組がありましたが、これを見てみると「お笑いマナー道場」ともいえるのではないか、と私は心の中で思っていました。