2015.1.4
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高級レストランでピザを注文してはいけません。
ガイドブックに載っている有名なレストランにわくわくして行って、ピザがメニューにないから、と怒ってはいけません。
ピザはピッツェリアで食べるものです。
いわゆるレストランではピザを頼んではいけません。彼らのプライドも傷つけます。
日本の高級懐石料亭に行って、「お好み焼き」がメニューにない!と怒るようなものです。
ピザはイタリアでは貧しい人たちの食べ物、とも言われています。
お肉やお魚がのっていなくて、トマトやバジル、そして小麦粉とどこででも手に入るような安い材料で作っている、そういうところからきています。
ですから、ピザを食べたければ、大衆の食堂と呼ばれるようなお店か、ピザ専門店、ピッツェリアに行かなくてはいけないのです。
ちなみに、ピッツァを食べるときに、ワインを頼んではいけません。
ピッツァとあわせて飲む飲み物は、ビールか、炭酸入りのお水、と考えられています。
ビールはビールの中のモルト、酵母とピッツァのイーストが良くマッチする、という発想からです。
また炭酸も同様に、ぴりぴりくる辛口の舌触りが、イーストの風味と良くあっているという趣旨からでしょう。
ワインにはこのような効果はあまり期待できないので、ピッツァを食べるときにはビールを飲む、というのが、イタリア人が実践している食べ方なのです。
まあ、マナーといっても好み趣向の問題ですから、ワインとピッツァを合わせて食べるのがすき、という方はワインを飲んでいただいてもいいのではと思います。
言葉が通じない、ということがネックになってか、どうやって食べていいのか、どういう食べ物なのか、レストランの人に聞かない場合が多いようです。
聞くとかっこ悪い、と思われるかもしれませんが、このような質問は別に恥ずかしいものでも何でもありません。特に最近はネットが発達した情報社会ですので、人に聞く前にインターネットで聞いた方がはるかに早い、と思ってすぐにネットで調べる方が多いようですが、レストランの席でスマホやタブレットをカチャカチャやるよりも、ウエイターやソムリエなど、その料理をはるかに良く知っている人に直接聞くほうがはるかにスマートだと思いませんか?
わからないものは聞いていいのです。これをどうぞ忘れないようにしてください。