2015.4.1
考えてみれば、陸続きのヨーロッパでは国境紛争はしょっちゅうあり、
また小さな地域の独立、併合なども頻繫に起こっているからでしょうか。
ある地域の独立はとても身近な話題で人々がいつも考えているトピックなのかもしれませんね。
一方、日本人はこんなことを考えている人の方がはるかに少ないので、「・・・っえ!そんな独立・・といわれても・・」としどろもどろになってしまうのではないでしょうか?:
もし政治問題をあんまり考えたことない人なら、ずばり、考えたことがないです、と
結論を先に言っておくほうが、説明がすっきりするかもしれません。
その後付け足したくなったら、
“昔16世紀頃、戦国時代というのがあって各地域ばらばらに地方キングがいて、
最終的には、東と西に分かれて内戦(関が原の合戦)をした”。
あるいは、
“今でも、大阪人は東京人に (なぜか)対抗心を燃やしていて、
決して仲がいいとは言えない”、というのも一つの立派な説明でしょう。
でも、もしあなたが歴史に詳しい人ら、こんな答えがでてくるかもしれません。
“19世紀には九州や四国という島の地方キングが無血革命を起こしたけど、
紀元前の建国からずっと天皇っていうエンペラーが続いているよ。
途中、13世紀には中国に攻められたり、20世紀にはアメリカとの戦争に負けたり、
国内でも北海道にいた原住民族や、九州・沖縄の琉球王国とか問題は色々あるけど、
まあ一応仲はいい”
ほとんどの外国人は日本の歴史にそれほど精通している訳ではないので、
このように答えれば、「ほー、そうなのか!」と納得してもらえるかもしれません。
うん、わかります。私もそうですが海外に目が向いている人は、日本のことに疎くなりがちですよね。だから日本の仕組みについて突っ込んだことを聞かれると、えぇ、どうだったっけ・・・?となります。
普段から、外国の制度や文化に触れるたびに、これに比べて日本はどうなの?どんな仕組みになっているの?どうしてそうなの?
こういう見方・考え方を身につけておくべきなのでしょうね。