2015.4.10
UKの民族背景、ユキーナさん、いいところを聞いてくれました。
ちょっと説明不足だっかかもしれませんが、UK全体の人口は6,300万人程度あるのですが、そのうちイギリス人が大半を占めるものの、少数民族として、スコットランド人が500万人(ウェールズ人が250万人、北アイルランド人が180万人)ぐらいが、スコットランド等々それぞれの地域に住んでいる、そういう感じです。
アメリカやカナダにもスコットランド人の子孫が1500万人いるとのことで、
スコット語/プロテスタントや独自の文化・法律等を持っています。
また、スコットランド訛りの英語(若干米語に似ている)を話す人が多いせいか、
あるいは冗談を言ったり、人間味を持ってる人が多かったりするせいか、
イギリス人とは違うな(笑)、とすぐに感じるとおもいます。
同様にウェールズにはウェールズ人がいてウェールズ語を話していますし、
アイルランドはアイルランド人でアイルランド語・カソリック、
というふうに結構ばらばらなんですね。
(一方、イギリスは英国国教会と呼ぶのですが、16世紀以降ローマと縁を切ったため、
カソリックでもないし、完全にプロテスタントということでもない宗派
という位置づけみたいです)
ですので、アイルランドはギネスとかビールも美味しくて、
スコットランドはスコッチウィスキーが有名、
というふうに各地の名産があって、一方、
イギリスはなにもない(笑)。。。
と、そういう冗談(半分本気)がでてくる土壌があるんですね。
ですから、スコットランドとかはもともとかなり独自色は強いのです。
ただ1707年にイギリスとスコットランドが合併してからは
一応対外的には一つの国となり世界覇権国家への足がかりを築いたわけで、
いわゆる”結婚”してからの歴史はそれなりに長い、とも言えるんですね。
糟糠の妻(或は糟糠の夫‐イギリスは女王なので?)スコットランド、
とでもいえばいいんでしょうか?
こうした伏線で、今回の独立運動を見ていただけるとより
ご理解いただきやすいのかもしれません。
最近、京セラ・KDDI創設者の稲盛和夫氏の本を読みましたが、「会社の合併は結婚と同じ、相手のいいところも悪いところもすべて受け入れる」という言葉が印象に残りました。
国家の併合もこれと一緒、というわけにはいかないのでしょうが、基本的なところは一緒なのではないでしょうか?
「お互いが幸せになる、どうすれば二人が幸せになれるかを真剣に考える」これがすべてを生み出すエネルギーのような気がします。