サントス達のつぶやき

2015.5.11

ルネッサンスを生み出した本当の力? これ以上簡単にできない!超・世界史18

yukinaまたしても、そうだったのか、の合点がいきました。
私はイタリアに住んでいたときも、旅行で何度もイタリアを訪れ、イタリアの諸国を放浪したときも、いつも「おやっ、なんでだろう・・・?」と腑に落ちない感じをいただいていました。
それはルネッサンスを生んだエネルギーです。
私は、イタリア人というのは究極のエゴイストだと思っています(もちろん、そうでないイタリア人もたくさんいますが・・・)。ですから、この自分のことしか考えないエゴイストのイタリア人が、他人を喜ばせるために、自分で苦労して何かをする、という行動が理解できなかったのです。
たとえ領主や国王、教皇などであっても、こうした上の人をよろこばせるために、昔の美術、モチーフを掘り起こして、わざわざこれに改良を加える、という作業をするなんて、考えられないと思っていました。
もっとも、もうアートその他でネタがなくなって、たまたま見た古典的なものが妙に新しくうつって、彼らの天才的なアーチスト、クリエイティブ脳が刺激された、というのなら理解できます。これはイタリア人、というものを考えれば十分にありえるのですから・・・
そういう意味で彼らが、古いものをちょっと見方を変えて新しくしよう、そうすればパトロンが喜ぶし、何より自分も楽しいし、というノリで創作活動をしていた、これは考えられるシナリオなのです。

ですが、この奥に、さらにもう一つ、宗教的な要素(価値観)が、絡んでいたのですね。

「何度も何度も、俺たちに煮え湯を飲ましている、あの憎っくきイスラム!!!やつらが俺たちの古典をこっそり学んで、いいものを次々と作り出している!!そしてそれで、ウハウハの金儲けをしている、もとをただせば俺たちキリスト教徒のものなのに!!やつらに後れをとってはならない、今こそ俺たちの文化をとりもどせ!!」

こんなノリならば、ルネッサンスを生んだ原動力をしみじみ理解できるのです。
今回はこれまでの「歴史学習」のもやもや、腑に落ちないなにかがストンと腑に落ちる、実に気持ちのいいレクチャーでした。この歴史秘話、またまた続きを展開していきましょう。

ジーコさん、引き続きよろしくおねがいします。

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