2015.5.22
«バカボンダ 世界を見た女の地球放浪記一覧へ « 投稿一覧へ
イギリス人は何人か?というのは古き昔から議論になっていたようです。ケルト、ノルウエー、北フランス、ゲルマン、はたまたローマと多くの民族が交じり合ってきたのは広く知られています。 これまた非常に大ざっぱですが、ロンドンを始め、ここUKで良く見かける風貌を描写してみたいと思います。 失礼とは思いながら、しばらく凝視してしまう「マイメット内蔵型おでこ」については既に述べました。 これ以外の特徴として、何は無くとも、まず目に付くのは、彼らイギリス人の目の位置でしょう。一般に、目と眉の間は狭いです、ドーバー海峡よりも狭いのです。眉の下に一ミリの隙間も空けず目がくっついているかと思わせるほどです。 漫画家は子供の顔を描くときに、目と眉の間を広く取るといいます。してみるとイギリス人は生まれたときから大人顔ということができるのでしょうか?だが、電車の中や街角で見かける子供も同様に眉と目が著しく接近しています。顔全体に占める目の割合が大きいこと、その目がきょときょとせわしなく動くことで、かろうじて子供らしさをアピールしている、どうもそんな仕組みのようです。 さらに、イギリス人の皮膚は白いのです。これまたドイツ人、北欧人の肌のごとく、透けるような白とはちょっとちがっています。青白い顔色、一歩まちがうと病人か、色素を母の胎内に忘れた人かと思うような色白さではないのです。イギリス人の白さには赤味があるのです。いい大人でも、赤子の頬のような顔色をしている人を良く見かけます。いいおっさんが頬をサーモンピンクに高潮させて英字新聞を熟読している姿を地下鉄でよく見かけます。 メット、細い目、ピンクのほっぺと三種の神器よろしく揃ってしまうと、自然と笑いを誘うのですが、当のイギリス人にとっては甚だ失礼な話でしょう。実は、街を歩いていても、地下鉄でも、笑いをこらえシリアスな表情を作るのに、私はちょっと苦労しました。 唐突ですが、ここUKの自然は厳しいのです。ラテンの国のように海が広がり、太陽の恵みはないのです。雨にもマケズ、風にもマケズ、冬の寒さにも、夜霧にも耐え、立派な前頭葉と桜色のほほを持ち、いつも鋭い目で社会を凝視している・・イギリス人を讃える?としたら、こんな詩歌になるのではないでしょうか?
写真はイギリスの風物詩、二階建てロンドンバス
これは2005年のイギリス滞在記録の抜粋です。
UK滞在記全文あるいは他国への旅行記はこちらをご参照ください。
http://yukina-s.com/global/index.html