バカボンダ  世界を見た女の地球放浪記

2015.5.24

出張料理人伝説inロンドン 12 UK滞在記

Abadine 015結婚して子供がいる友人を我が家に招待するとき、彼女は、子供をご主人に預けてくるそうです。そして、そのシチュエーションで決まってご主人がこう呟くそうです。

「いいなぁ・・美味しいもの食べるんだろ?美味いものたべてくるんだろ・・?」

彼女の家には出張料理人として出向いたことがありました。その時には、いわしを捌いて刺身にし、5つ星ホテルシェフ直伝の中華を何品か作らせていただきました。ご主人には、私の持参した日本酒と新鮮な魚の美味さ、中華と紹興酒のマッチングがいたくお気に召したようで、それ以来、ユキーナ、イコール料理人のイメージが定着しているようです。

料理好きの私としては料理人冥利に尽きる、非常にありがたいお言葉です。

さて、ここロンドンでも香菜ちゃん宅に居候暮らしなので、料理人として夕食の支度をいたしますと香菜ちゃんに申し出ました。フィアンセの真樹夫さん共々、帰りの遅い彼女は私の申し出を喜んで受け入れてくれ、私は食材の買出しをすることになりました。

まず目指すべきはスーパーマーケットの王様、マークスアンドスペンサーです。

料理人として、まず私がやること、それは飲み物のチェックです。

余談ですが、私はワインのディプロマも持っています。話が長くなるのでここでは多くは語りませんが、晩餐会を仕切る側としては、まず飲み物を考え、それに合わせた料理を作ります。料理は酒に合わせて、ある程度アレンジがきくのですが、先に料理のメニューを決めてしまうと、それに合う酒を探す方が、実は難しくなる場合があるからです。

やはり、思ったとおり、ワインの品揃えは今ひとつでした。オーストラリア、ニュージーランドのワインが多く、イタリアワインのバリエーションはイマイチ。それも、えぇこれが10ポンド(約2000円)はお高いよ!と文句をつけたくなるような設定だったので、手ごろな値段で出しているイタリアンのロゼを買うことにしました。

またまた余談ですが、ロゼは南仏プロヴァンスで多く生産されるワインです。海の幸、山の幸ともに豊富な地域なので、魚介、肉、野菜と、割とオールマイティで合わせることができます。

日本人は赤白、どちらかキッチリ選んでしまいがちなのですが、私はロゼを買うことが多いです。実はロゼにはスパイシーなものも多く、イタリアン・フレンチのみならず和食、中華にもマッチするのです。

写真はイギリス名物、フィッシュアンドチップス、エールビールと合わせる・・

これは2005年のイギリス滞在記録の抜粋です。

UK滞在記全文あるいは他国への旅行記はこちらをご参照ください。

http://yukina-s.com/global/index.html

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