バカボンダ  世界を見た女の地球放浪記

2015.5.30

ドルチェ(デザート) 18 UK滞在記

macedoniaドルチェ・ヴィータ(甘い生活)という言葉がありますが、デザート(ドルチェ)はイタリア料理の醍醐味と言えるかもしれません。

イタリア人は本当に簡単に、普段の料理でもデザートを作ります。この日も私はデザートをつくろうと思いました。チョコレートムースにするか、でき合いのアイスに一手間加えるか、などなどいろいろ迷った挙句、自分の調達した素材でなんとかできるもの・・・と考えてフルーツポンチを作ることにしました。

イタリアンの場合、フルーツポンチはマチェドニアといいます。フルーツは何でもいいです。好きなものを買ってきて適当な大きさに切ります。ボールに入れてお砂糖とレモン汁をかけて、冷蔵庫の中に入れておくのです。

またまた余談ですが、夕食を作るときは、冷やしたりする時間があるので、デザートの準備からはじめた方がいいでしょう。ティラミスは多く作って置いておくことができるのと、デザートとしての満足感があって、さらに一人分づつ切り分けできるので、多くのレストランでいつも置いてあるのです。

フルーツからシロップが出てきたらアルコールを入れましょう。イタリアンの正統レシピでは、マルサラというシチリアで作られる甘めの赤ワインに漬けます。この日は微発泡のロゼワインにつけこみました。白でも赤でも、スパークリングでも何でも代用できます。冷えたところで各人のデザートボールに漬け汁とフルーツを取り分けます。これで、簡単デザートの出来上がりです。

シメはカフェを飲むか、グラッパなどアルコール度の強いもので、胃をすっきりさせます。かつて私の家では手製のレモンチェロ(レモン風味の甘く強い食後酒)を作っていたので、イタリアンのホームパーティをした後は、お客様に飲んでもらっていました。ですが、さすがに今回は食後酒までは手が回らなかったので、食後酒はなしです・・・。

イタリア料理になじみのない方は、びっくりすると思いますが、これでイタリアンのフルコースが終了です。

料理人としては、非常に嬉しいのですが、香菜ちゃん、真樹夫さんから「素人とは思えない味!!」、「ロンドンのイタリアレストランの横でお店を開いてこの料理を出してほしい!」と絶賛していただきました。

私にしてみれば、特にコレと言って難しいレシピではないのですが・・どうやら、言うは易し、行うは難し、のようです。さらに言えば、百聞は一見に如かずなのでしょう。私はこれらのレシピをイタリア人のシェフやイタリアのマンマ(お母さん)達から教わりました。

見よう見まねもあります。自分のレストラン、「ユキーナ」が開けるとまでは思っていませんが、自分なりに工夫を重ねてきたところもあります。高級レストランに行かずして、家庭でイタリアンの雰囲気を味わいたいと思う方、ぜひご参考にしてみてください!

これは2005年のイギリス滞在記録の抜粋です。

UK滞在記全文あるいは他国への旅行記はこちらをご参照ください。

http://yukina-s.com/global/index.html

 

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