2015.6.1
«バカボンダ 世界を見た女の地球放浪記一覧へ « 投稿一覧へ
どうしていいかわからなくて、途方にくれている時、決まってマザーメアリーがやって来てこう言った「Let it be為すがままに・・」
ビートルズの「レットイットビー」という曲は私のお気に入りの一つです。人間、誰しも絶不調の時があります。八方手を尽くしても、それでもニッチもサッチも行かない、そんな風にうまくいかない時というのは、だれにも決まって訪れます。
そんなときはどうしたらいいのでしょうか?がむしゃらに我を通そうとするのではなく、時が過ぎるのを待つしかない。そのうちきっと、何とかなるから・・こんな意味の歌だろうと、私は思っています。
実際、気づかない人が多いと思いますが、時間というのは経過するだけで多大な効用(利益)を人にもたらすのです。自然は移り変わり、果実は熟し、人の傷も、体であっても、心であっても徐々に癒えてくるのです。
私もそうでしたが、若い時には特に、この偉大な法則がわからないのだと思います。
私の姉は麻里子といいます。クリスチャンである彼女は、アメリカ人の牧師さんから、マリコのマリを英語読みして「メアリー」と呼ばれていました。
私が学生時代、就職が思うようにはかどらなくて、イライラして姉にあたり散らしたことがありました。クリスチャンである姉は、シスターメアリーとして私の傍らに立ち、「レットイットビー(何とかなるから大丈夫)」と言いました。当時の私は、とてもひねくれていたので「へん、何言ってるの!私の苦労があんたにわかるもんですか!」と姉に悪態をついたりしていました。
けれども時間が経つにつれ、この言葉の重みが、レットイットビーの意味が、俄然よくわかるようになってきました。
今でもときおり当時を振り返り、シスターメアリーに、ああ、済まないことをしたなぁと思うのです。
写真はロンドンの街角
これは2005年のイギリス滞在記録の抜粋です。
UK滞在記全文あるいは他国への旅行記はこちらをご参照ください。
http://yukina-s.com/global/index.html