2014.10.20
サントス達のつぶやき-第2話(第1回)
今回はユキーナが先につぶやきます!!
さて、前回の予告のとおり、今回は、ワールドカップにみるアイデンティティについてつぶやいてみたいと思います。
ことの発端は私の友人、あるフランス人のオジサマの一言でした。「ワールドカップみましたよ、フランス勝ちましたね!すごいですね!!」私は、オジサマにこう話しかけました。当然フランスの話題なので、喜んでもらえるかと思ったのですが、このフランス人のオジサマの反応は意外でした。
「あれはフランス人じゃない!!」といきなり怒り出したのです。
彼曰く、あの選手たちはフランス人ではない、フランス人とは、フランスの文化を自分が生まれたところの文化と同じように受け入れる、その姿勢を持った人たちを言うのだ。けれども奴らを見たか?フランス人がフランスの国家を歌っているのに、気もそぞろ、意識ここにあらず、でフランス文化を受け入れる気などまったくないではないか!!
確かに、“食文化”だけ考えても、
日頃手にするフランスのバゲットパン、とかイタリアのパスタとか、
そういうシンプルなものであっても美味しいものは美味しい!
って叫びたくなるほどの感動がありますものね。
おそらく、“フランス文化”を誇る人々にとっては、食べ物、ワインだけでなく、
あたたかい気候、数週間から1ヶ月の長いバカンス、そしてやわらかな言語、革命を起こした自由の探求、果ては、愛を求める人々(笑)。。
こうした”全て”のフランス文化‐その一部も欠けてはいけない!(笑)、ってことなんでしょうね?
そうですね、特に食べ物と言語は欠かせないアイテムでしょう。フランスにいれば、フランス語を話すのはあたり前、有名な観光地でも、英語が通じない!という意見は良く聞きますよね。
(フランス人が英語ができない、というのもあるでしょうが、彼らがあえて英語を使わない、という姿勢を貫いているのもあると思います)