バカボンダ  世界を見た女の地球放浪記

2015.6.7

スコティッシュアート 26 UK滞在記

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「ヒースを見に行かねばならぬ」とは、シスターメアリーの教えでありました。さて、ヒースを見た後、UK内のどこをさまようか・・私は迷わず香菜ちゃんの教えに従いました。

何度もブログで書いていますが、郷に入っては郷ひろみ・・、ではなくて、現地人、すくなくとも現地に住む人の意見に従うべきだと思うのです。

香菜ちゃんも、フィアンセの真樹夫さんも私にスコットランドを勧めてくれました。州都エジンバラはちょうどサマーフェスティバルが開かれており、オペラやコンサートの殿堂と化しているとのこと、お祭り好き、歌好き、踊り好き・・「いつ勉強するんだ?」と突込みが入りそうな私としては、これを逃す手はありません、行かねば!の思いです!

日本からでも、UKにいても、このフェスティバル時期に、エジンバラでホテルを取るのは難しいのです。にもかかわらず、この世間知らずの私は、ホテルも取らずにエジンバラに直行しました。インフォメーションセンター、ラストミニッツの出張所などを回り歩くこと数件、ガラガラ引いているスーツケースの重さも、肩にずっしりとのしかかってきた頃でした。

1万5千円程度で駅直近の三ツ星が見つかりました。建物は、たいそう古かったのですが、バスタブが付いているのは何より嬉しいことでした。ラッキーなことに翌日も、ここからほど近い、これまた3つ星のシングルを、日本のビジネスホテルと同様の値段でゲットすることができました。これで丸々2日、憂愁の古都エジンバラに滞在できることになったのです。

そうなると、俄然、エジンバラ滞在が楽しくなってきました。何しろこの時期には世界中からアーティストが集まるといっても過言ではなく、オペラ、演劇、クラシックにジャズ、エンターテイメントパフォーマンスの開催演目は2000を越えるようです。さらに既存の美術館も特別展を開催しています。

えせ美術評論家?の私としてはアート三昧に明け暮れることにしました。まず、ホテルから近い肖像画美術館でと英国紳士について思いをめぐらしたのです。つづいて王立博物館、ナショナルアカデミーに向かいました。

当然のことながらロンドン同様、入場は無料なのです。私は、中世イタリア絵画からルネッサンスの巨匠、近代画まで、思わずうなってしまうような作品群に触れました。なかでも特筆すべきは地元スコットランドの画家の作品でしょう。

全く気のせいかもしれませんが、彼ら、スコテッシュアートには厚みがありました。

モチーフの深遠さというのではなく、物理的に厚いのです。絵の中にどこか焦点があって、そこに絵の具をありったけふりそそいでいるようです。さらに、その周りもグラデーションを付けて厚く塗ってあります。ですから、中心からはずれた部分はやたらと薄いのです。どこに力を入れているか一目瞭然、非常に判りやすい絵です。

「なんでやろ?」と私は思わず関西弁で突っ込みを入れたくなりました。

スコットランドではここエジンバラのほかアバディーンにも滞在しました。けれども一向に、このスコティッシュアートの疑問は解決できませんでした。

写真はエジンバラ城

これは2005年のイギリス滞在記録の抜粋です。
UK滞在記全文あるいは他国への旅行記はこちらをご参照ください。
http://yukina-s.com/global/index.html

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