2015.6.8
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タトゥーというと刺青(いれずみ)をイメージするのではないでしょうか?若気の至り、ではなく30歳近くになって、私は真剣にタトゥーを入れようかと考えたことがあります。
なぜそんな気になったのでしょうか?理由はといえば、私のイタリア語の先生が肩に入れていたネイティブアメリカン(インディアン)の証がえらくカッコよかったからです。すぐに自分の歳と、自分の住んでいる国が日本だということを思い返して、この愚かな考えを改めるようにしました。
けれども、タトゥーへの憧れ消えず、インスタントのタトゥーを肩や胸元にプリントし、Tシャツやワンピースと合わせてコーディネイトしてみたりしました。当たり前ですが、私の属する業界ではタトゥーを入れたプロフェショナルは甚だ異色でした。上司に呼び出さされるよりも前にプリントされたタトゥーが薄れ、消えていったのは不幸中の幸い?でしょう。
当時の私が、なぜこんなにもタトゥー熱に浮かされたのか、思い返してもこれと言った理由は思いつかないのです。そして、数年経った今も、ここスコットランドの州都エジンバラで、私は再びタトゥー熱に冒されているのでした。
タトゥーと言っても刺青ではありません。ミリタリータトゥー、鼓笛隊バンドのことです。私がUKに滞在している間、エジンバラでは夏のフェスティバルが開催されていました。中でもメインイベントはこのミリタリータトゥーです。
この場合のタトゥーとは、エジンバラ城の門前で、東京ドームのように組まれた仮設スタジアムで、ミリタリーバンドをはじめ、サーカス、演劇などなどから構成される一大パフォーマンスをさします。
このタトゥーの人気は絶大で、半年前のチケット発売日から既に完売、当日券を入手するのは至難の技と聞いていました。このミリタリータトゥーを見るために世界中からファンが集まり、エジンバラはものすごい人出です。私も自分でホテルを取ってみて初めて、このイベントの人気のほどが判りました。
このUK滞在で、イギリス在住の香菜ちゃんに聞くまで、エジンバラフェスティバルの存在を知らなかった私です。ましてやミリタリータトゥーというのが何であるか知るハズもなく、チケットなど持たないままに、単身エジンバラに向かったのです。人気のあるイベントですが、何と言っても私は一介の旅行者、見れなくても仕方が無い。街の雰囲気だけでも味わえればいい・・そんな気持ちでいました。
エジンバラに着いた直後に訪れたエジンバラ城はタトゥーの準備で忙しそうでした。すでにスタンド席が設置され、照明、舞台装置など、このエンタータイメントの直前の準備に多くの人が忙しく動き回っていました。
お城の閉館時間に出口に向かいました。見ると、タキシードもしくはイブニングドレスで正装した人が、私とは逆にゾロゾロお城に上がっていくのです。聞けば、このミリタリータトゥーを場内のレストランで食事をしながら堪能する観客のようです。このレストランの予約もタトゥーのチケットと同様、半年前から既に一杯、とお城の受付の人から聞きました。
どうやら、かなり面白いイベントらしい・・・このミリタリータトゥーってぇやつは・・、私はなんとか見れないものかと思いをめぐらしました。
写真はミリタリータトゥー
これは2005年のイギリス滞在記録の抜粋です。
UK滞在記全文あるいは他国への旅行記はこちらをご参照ください。
http://yukina-s.com/global/index.html