2015.6.12
«バカボンダ 世界を見た女の地球放浪記一覧へ « 投稿一覧へ
「あなた自身のテーマ曲を持ちなさい、何でもいいから、それを普段の生活の中で鳴らすのよ、家にいるときも、仕事をしているときも、スピーカーが傍に無くても構わない、いい、自分の頭の中で鳴らすのよ!!」
アメリカのドラマ、「アリーマイラヴ 原題はAlly McBeal」で主人公の女弁護士アリーに、彼女の精神カウンセラーが行ったアドバイスはこれでした。彼女はこの忠告を真剣に実行して、スタバのコーヒー片手に「今すぐ彼に告白しよう・・」というノリのテーマ曲を頭の中でかき鳴らすのでした。
アリーの同僚、変人とあだ名される、弁護士ジョン・ケイジは、トイレに行くたびに鏡に映る自分にバリー・ホワイトを歌って聞かせています。
誰しも、自分が出せる能力には限界があります。常に最高の能力が発揮できるとは限りません。けれども最高に近い力を常に発揮できるように、ときには120%の能力を引き出すように、自分自身のコンディションを整えることは、本人の工夫次第で可能なのではないでしょうか。テーマ曲というのは、ある意味、自分自身を鼓舞するために、自分という人間を客観的に見て、おだてて、ノセるために非常に有効な手段だと思います。
私の場合、仕事の中で、ここ一番というとき、非常に重要なプレゼンであったり、契約の交渉であったり、はたまた研究成果の発表であったり、とにかく絶対に失敗はできん!という状態のときは、自分の中の最高のコンディション作りを心がけてきました。
もちろんタイトなスケジュールの中で迎える「ここ一番」なので、ゆっくりとイメージトレーニングに励む時間はないのです。けれども、ほんの数分でもいいから、自分ひとりになって、頭の中でスピーチをシュミレーションして、いざ出陣という体制を整えてきました。
そのときに欠かせないBGM、それは「威風堂々」です。出だしのマーチングテンポが華やかな部分よりも、オーケストラが盛り上がるトリオ(中間)部分を、私は特に採用しています。このトリオの一番のヤマでさっとジャケットをはおり、背筋を伸ばして歩くように心がけています。
バカバカしいことかもしれませんが、このBGMのお陰で自分が主役、ヒーローになるのです。こうしてドラマに仕立てれば、憂鬱な仕事も、そのプレッシャーも、ゲームとして楽しめる心のゆとりが生まれるかもしれません。
過去の仕事を振り返ってみると、ハッタリをかまさなければならない場面もありました。「威風堂々」は、ある程度は効き目があったような気がします。どうもプレッシャーに弱い、模擬試験だとうまくできるのに、本試験では実力を発揮できないという方にはこの方法をオススメします。
無論、これは真剣勝負の仕事のときにつかう手段ですので、デートの前などに使ってしまうと、相手を威嚇しかねなにので、使わない方がいいでしょう。
写真は、UKの威風を堂々と感じる、大英博物館です
これは2005年のイギリス滞在記録の抜粋です。
UK滞在記全文あるいは他国への旅行記はこちらをご参照ください。
http://yukina-s.com/global/index.html