バカボンダ  世界を見た女の地球放浪記

2015.6.13

ゴーウエスト 32UK滞在記

Abadine 045本日は私のUK滞在最後の夜です。

料理人としてお褒めの言葉をいただいた私としては、調子に乗って?最後の晩餐を企画しようと、またしても料理人役をかって出ました。

香菜ちゃん、真樹夫さんともにクラシック通であり、私のテーマ曲を話すと、BGMにこの「威風堂々」をかけてくれました。私も過去、いろんなシチュエーションで料理を作ってきましたが、この雄大なマーチを聴きながら玉ねぎを刻んだのはこれが初めてでした。料理を作っている間中、イギリスロックから、懐かしのポップスとUKゆかりの曲を聞かせてくれました。

ロンドンテイストで仕上げたイタリアンのディナー?をとりあえず終えて、香菜ちゃん宅から歩いて数分のパブへ、軽く一杯飲みにでかけました。

このパブ、名前を「perseverance-忍耐-」といいます。一体何に耐えるのでしょうか・・時間がハンパだったので、客はまばらでしたが、聞けばそこそこ繁盛しているそうです。雰囲気、店構え、ビールの味も悪くありません。

この店の主人の奥方が、「ソクラテスの妻」のように悪妻で、厄介な女房も精神の鍛錬とばかりに、逆境に耐えているのでしょうか・・?そんなくだらない想像をしていました。

冷たすぎないビールは私には好ましく、ほろ酔いもほろ酔い、かなり「いい感じ」でアパートに戻りました。作っておいたドルチェを食べながら、さらにワインでシメに入りました。「木綿のハンカチーフ」など懐メロを、これまたいい調子で歌わせてもらいました。

「東へ向かう僕」とは逆に、明日から西に、アメリカに旅立つ私です。これまで慣れ親しんだヨーロッパとは、全く勝手が違う別天地なのです。

「ゴーウェスト-西へ行こう!!-」を聞かせてくれて、励ましてくれた二人の心遣いを本当に嬉しく思いました。ちなみにこのとき、以前、日本で見たオカマの青春映画(書いていてイマイチしっくり来ないのですが・・)、そのテーマ曲がこれ、ゴーウェストだったんだなぁと初めて知りました。

幸せなことに、私は自分の性を偽る必要はありません。身も心もイタリアンな私としては、ニッポンに馴染めずアンカンファタブルな思いをすることもあります。しかし、いかにMBAの勉強が大変でも、英語の壁にぶち当たっても、彼ら、いや彼女ら、ゲイの方々ほどの苦労はないのではないでしょうか?

そう考えると、アメリカ行きの不安も消えて、私は安らかに眠りについたのでした。

そして、そして・・甚だお恥ずかしい話ですが、熟睡のあまり、翌日の飛行機の確認を忘れたのです。

飛行機の発着空港を間違え、ヒースロー空港から、髪の毛ふり乱してガトウィック空港へ駆け込んだ私の失態は、UK滞在記のラストとしては「絵に書いたような」ありがちな失敗ですので、ブログには載せないでおきましょう。

写真はUKで何度も見た、UK田園風景です

これは2005年のイギリス滞在記録の抜粋です。
UK滞在記全文あるいは他国への旅行記はこちらをご参照ください。
http://yukina-s.com/global/index.html

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