2014.10.22
サントス達のつぶやき 第2話 第3回
さて、冒頭のフランス人の話に戻って・・・
たしかに、私の経験からすると、フランス人の考え(スタンス)はこのマレーシア人のお友達の描写が端的に表現しているように思います。
つまり、彼らは移民に対しては寛大ですが、それはこれらの移民が、フランス人の意のままにフランスの文化を百パーセント受け入れる、そういう前提があってのことなのです。
フランス語を話し、フランスの生活習慣をすべて取り入れ、自分たちのオリジナルの文化を封印する、その限りにおいて、彼らがフランス人だと名乗ることはまったく問題ない、私はこのように解しました。
もちろんフランス国内では、いまだに移民の問題があり、白人系のフランス人でない者への厳しい批判もあります。
ちょっと日本の俳優の、渡辺篤に似てしまった!!
イラストby ユキーナ
私も日本から海外に渡った、いわゆる”移民”ですが、移民が移民先にどう溶け込むか、また移民先が移民をどう受け入れるか、はとても身近で深刻な問題です。
結論から言うと、各国/各都市で差が有るかもしれませんね。
ロンドンは、良い面では比較的 ”移民に好きにさせてくれる”感はありますが、
悪い面では無視されてる(笑)、ともいえるかも知れません。
つまり、いくら英語を話し生活習慣をすべて取り入れても(根本からは)受け入れてもらえない、的な(笑)。。(友達のできにくい街(笑)。。これはオーストラリア人やアメリカ人もよく言ってます)
友達ができにくくても、(どこかの国みたいに)叩かれることがないのなら、
まだずいぶんマシ、ということだと思いますが。
「内人-ナイジン-たちは日曜日に公園を散歩したり・・・」、とあり、注釈で「ここでは私が外人-ガイジン-、いわゆるアメリカ人たちが内人-ナイジン-」と説明されていました。
私はそのとき初めてガイジンになる心境というのをイメージしたのですが、ジーコさんはロンドンでガイジンになられているのですよね。
世界の各国でガイジンになっている日本人の方のご意見、貴重だと思います。
私は、人種的にDiverse(広範にわたっている)で、アジア人でも住みやすい都市はロンドンとシンガポールだと思っていました。
けれども、深く受け入れられるのは、難しい、なるほど、それよくわかります。
かつてのイギリス人の上司と、プライベートで、名前で呼び合うようになったのは、知り合ってから四年くらいたってから、お互い職場も変わってからでした。
それまでは、Mr. Links-リンクスさん-, Yukina- san-ユキーナさん-とちょっと距離を置いて話していました。まぁ職場の上司と部下ですからね・・・
日本ではガイジンはすぐにファーストネームで呼んでいい、と思っている方が多いと思いますが、そういう訳ではないですよね。
アメリカ・ヨーロッパなど国にもよりますが、ビジネスのシーンではファーストネームで呼ぶ前に、敬称Mr.Msをつけて呼んでから、○○(ファーストネーム)で呼んでもいいですか?と聞いていくのが自然の流れのような気がします。
でも、私は(こう思わない人もいるのだと思うのですが-笑)、
ロンドンは我々(笑)”外人”にとって、住みやすい街、のトップだと思ってるんです。
つまり、”外人”が”外人”であり続けても生活できる街、という感じです。
アメリカ等に住むと(私は住んだことはないですが。。)アメリカ人になりきらないと
(笑)住みにくい、ということはあるのではないでしょうか。
モンゴル帝国がどうだったか知りませんが、
この“同化”は一つの大きなテーマかもしれませんですね。。