水虫撃退BGM　９　留学への道

サラリーマンの頂点を極めた女日本一幸せなサラリーマン

2015.6.25

かつて、日本でみた水虫のCMの話をしましょう。

足、とくに５本指部分がアップになります。そこにスプレーがシュワッと吹きかけられます。すると、サラリーマンと思われる男性の顔が写しだされ、「快感」としか表現のしようがない表情を作るのです。

このときのBGMはオペラ、トゥーランドットのアリア「誰も寝てはならぬNessun dormaネッスンドルマ」です。この曲は非常にどっしりと、粘着性のあるような歌い方がウケて？（ドラマティコと表現できるのでしょうか？）ルチアーノ・パバロッティはこれを定番、自分の十八番、として歌っていました。

最近では荒川静香さんの演技で使われ、さらに知られるようになりました。

この曲は、静かなオーケストラの出だしに「ヌェッスウン、ドゥウルウウマァアア」と納豆のような粘りを出して始まるのが特徴ですが、この曲のサビの部分もCMなどでは結構よく使われます。男性が「快感」を感じるときに使われていたのはこのサビの部分なのです。

「direggua notte, trremontate le stele, all’alba vincero！ディレグアノッテ、トレモンタテステレ、アッラルバヴィンチェロ！」

なにやら、何かのおまじないか呪文のようですが、意味するところは「夜明けの暁、必ずや自分は勝利する、よし、勝ちに行くぞ！！」という意味です。この最後のヴィンチェローの後にコーラスとオーケストラが入り、プッチーニらしい、ゴージャスで優雅に流れるメロディーが押し寄せてくるのです。

サラリーマンにとっては、よし水虫を克服したぞ！という勝利の歌になるのか、明日からまた詰め込まれるであろう満員電車に対する意気込みか、このあたりは定かではないのですが、とにかく、歌詞とイメージが絶妙にマッチしています。

このサビの部分はさておき、この出だし、nessun dorma‐ネッスンドルマ‐とは、「誰も寝てはいけない」ということです。

私は、このBGMをほぼ毎日頭の中で繰り返しているのです。

なぜでしょうか？

それは、本当に眠る暇がないからなのです。

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これは2005年のMBA体験談の抜粋です。奮戦記です

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