2015.7.5

いまさら入れられないキャッシュフロー　１８　留学への道

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唐突ですが、MBAをはじめると避けて通れない概念にキャッシュフローというものがあります。これは将来のプロジェクトその他からのキャッシュの上がりと出を分析するものです。

この大前提として、サンクコスト（埋没費用）は考えないという認識があります。昔かけた初期投資費用とか、これまでのプロジェクト運用にかかった人件費、社運がかかっている、今さら後にはひけない理由など、これまでやってきたことの思い入れ云々は、これから先のキャッシュにはなんら影響しないのです。

これは日常生活でも非常に有効なアサンプション（仮定）です。これまで賭けたエネルギーや情熱、時間もお金も、やはりその見返りは、埋没コストであって、その見返りは本来求めるべきではないのだと思います。

メールはコミュニケーションの手段です。だからと言って、相手に自分と同程度のテンションをいつも要求できるということにはならないのです。

その点で、この手紙の気遣いが嬉しく思いました。当時の私に励ましは必要でしたが、同じテンションでリスポンスを求められるのは、正直しんどかったのです。

ふと、こんな昔を思い出しました。

無論、今の境遇は自分の望むところです。心身をすりへらすような虚しい作業ではないのです。

この手紙のような励ましがあれば、プレジャーであることは言うまでもありません。けれども叱咤激励がなくとも、私は十分幸せだと思いました。

何よりも私にとっては、知的な吸収で体を満たして、思う存分、自分のエネルギーを発揮させてくれる環境というのが、嬉しくてしょうがなかったのです。

写真はボストンの風景

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これは2005年のMBA体験談の抜粋です。奮戦記です
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