2014.10.25
さて、ここで、日本人のアイデンティティとは?ということを考えてみたいと思います。
これが日本、この態度が日本、この考え方が日本、そういうものがあれば、それは日本人のアイデンティティなのだと思います。
私は個人的には、それは、武士道に根ざした日本人の道徳観なのではないかと思います。
5000円札の新渡戸稲造氏がアメリカにて、日本には宗教がないと言及したとき、現地の人はとても驚いて、では、日本人は何を持って倫理観を築いているのか?道徳の考えはないのか?と質問したそうです。
新渡戸先生は、日本人の倫理観の基礎になっているのは武士道だと語ったそうです。
合気道、空手など、日本の武道をやって思うことは、やはり日本人のアイデンティティのルーツはここなのではないかなということです。
皆さん、どのようにお感じになるでしょうか?
ロンドンで歩いている人をみてると、
言葉を交わさなくても
これは間違いなく日本人、とかこれは多分中国人とか
素振りで結構わかるというのはありますね。
日本人の場合、知り合いに道端でばったり会ったとき
反射的にお辞儀をしてしまってるとか、
そういうのはかなりあるのではないでしょうか。
私の場合、また食べ物ネタですが、
ご飯に味噌汁、とか
肉にはエバラの焼肉のタレ、とか。。
(最近、タコ焼き(笑)、ですが。。-根は関西人なんで)
やっぱりそういう感じですね。。(笑)
指紋が人それぞれ違うように、
人それぞれ個性(アイデンティティ)を欲しがるが、
所詮人(或は動物等)という括りでは同じなのだとすると、
宗教やら国家という枠は、
なくても差し障りないのかもしれませんですね。。
“うまいもんはうまい”、とか、
“あんたはあんた、あたしはあたし”
以上。。的な。
なるほど、そうですね、確かに・・私は海外に出張に行くと、三日目くらいから、しょうゆ味が無性に欲しくなります。ご飯と味噌汁と納豆、自分のご飯が食べたくなります。
私は、かつてポルトガル語でボランティアをしていました。最初にそのボランティア事業のスタッフから、どうしてこの仕事をしたいと思ったの?と聞かれたとき、ブラジル人の行動、考え方を理解したいから、と答えました。彼女は私に、
「日本人、ブラジル人であるまえに、人間は人間、Umano e umano,、人間としてみんな同じよ」
といいました。私はハッと、自分の言動の間違いに気づいたのですが、アイデンティティとは、そう、人に属するものなのでしょうね。人種や宗教、国を超えて、人であることは変わりなく、わたしという人の好み、それだけで十分なのかもしれませんね。
海外に行かれると、一度はこの日本人のアイデンティティという問題に遭遇されると思うので、ちょっと考えてみました。
サントス達のつぶやき 第2話 終わり!
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