2015.8.8

最強の幸運をゲットしろ！‐１４留学生、世界に！　

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この恐ろしいほど頭のいい、効率主義のオランダ人上司は、これを最初の面接、スキルチェックととらえていたのです。

ミートは恐ろしく頭がいい人で、無駄なことは一切しないのです。この予期せぬ最初の面接も、そうした綿密な効率性のもとに組まれていたのでしょう。

まず第一に彼自身がアジア、とりわけ日本の仕組みを理解する必要があります。この面接もどきのディスカッションを通じて、将来の自分の部下候補の人間の、プロとしての品質、コミュニケーション能力をチェックしながら、日本の制度についても勉強できるならば一石二鳥です。ミートはこのような機会を逃す人ではありません。そして事実、我々の面接はこのようなミートの意図にもとづいて、見事に展開されていったのでした。

 

さらにこの最初の面接でいちばん大切だったことは、私の態度だと思います。

 

ミートは外人には珍しく、本当に良く働く人です。いつも早くにオフィスに来て、誰よりも遅くオフィスを出ます、土日に出社していることも良くあるのです。ミートは知っていたのでしょう。自分はヨーロッパ社会においては、極めて例外だということを。自分のエネルギーと時間の大部分を仕事に割くのはヨーロッパ人の好むところではない、ということを十分にわかっていたのです。

 

であるので、自分と同じベースで仕事をエンジョイできる人をヨーロッパで探すのは、本当に難しいということがわかっていたのでしょう。ミートにとって理想のチームメンバーは、我々のコアとしている仕事に関しては、時間を忘れて没頭してくれるような、熱いパッションを持った人です。しかし、ヨーロッパ人でこの資質を探すのは難しい、アジア人であっても、このようなクライテリア（条件）を満たす人間がどれほどいるだろうか、これがミートの懸念でありました。

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これは2005年のMBA体験談の抜粋です。奮戦記です

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