我が剣は天地と一つ　‐４トラストビルダー　信頼関係の築き方

サラリーマンの頂点を極めた女日本一幸せなサラリーマン

2015.8.15

信頼関係を本当に強いものにした、そのきっかけは、東北大震災だった、という話をしました。その出来事を語るときに、触れなければいけないのが、「我が剣は天地と一つ」という、マンガ「バガボンド」のセリフなのです。

この「我が剣は・・・」という台詞は柳生石舟斎が師事した上泉伊勢守秀綱の言葉です。

この剣術の達人に挑戦し、何度も敗れる石舟斎に向かって、この剣術の達人が投げかた一言がこれ「我が剣は天地と一つ！」なのです。

さらに、この「我が剣は・・・」のセリフのあとには、「故に剣は無くともよいのです」というフレーズが続きます。

非常に奥深く、一瞬はっとさせられる言葉です。

剣は人を殺すため、命を奪うためのもの、しかしそれがまさに天地と一体化するまで武道として高められるとしたら、人知を超えた技になり、人間が人間と争うために使うということがなくなる。故に、剣は無くともよいのだと、そういう意味だと私は解釈しています。

この「我が剣は天地と一つ」という言葉を、バガボンドを読んでしばらくたってから、私は意外な場所で思い出しました。フランクフルトの郊外にある古いケルト人の遺跡Altokonig という場所に行ったときです。

そこに日本から遠路はるばるたどり着いたのは東北大震災から一週間後の三月十八日でした。さまざまなドラマがあって、信じられないような奇跡が起こって、私はフランクフルトまで来ることができたのです。

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