2015.8.21
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私とミート一家が、至福のときを過ごしたあと、私たちはフランクフルトのミート家に向かいました。
このケルトの遺跡から帰るとき、ミート夫妻と私は、バラの街と呼ばれている集落を通りました。あちこちにバラのイラストがかけられていて、バラの苗や園芸用品を売る農家がたくさんありました。
ある一件の種苗屋に車を止めました。駐車場の脇に小さいバラ園がありました。まだまだバラの花咲く時期ではないので、バラ園に並んでいるのはバラの苗木と、名前のプレート、そしてその苗からできるバラの花の写真でした。
ミアさんが、私にどのバラが好きかと尋ねました。私は何気なく、そこから目に留まった白いバラを指さして、これが好きです、と答えました。とても可憐な白色で、見ていてすがすがしく、ピュアなスピリトに浸された気がする、そんな上品な白バラでした。ミアさんはうなずいて、バラ園の主となにやら語り合っていました。どうやらそれを買って帰るようです。
苗を手に提げて駐車場に向かう途中、ミアさんが私に話しました。
ユキーナさん、私たちはこのバラを私たちの庭に植えます。このバラは日本です。日本のために、日本人のために私たちが祈りをこめて、日々大切に育てていきます。
この言葉を聞いた途端、私の目から涙がスーッと落ちて頬を伝っていくのがわかりました。
次の瞬間、私はうつむいて声をあげて泣き出してしまいました。
ミアさんが私の肩を抱いてくれています。
私は、このバラは、庭に手をかけているミート夫妻の普段の買い物だと思っていたのでした。
まさか日本のためにこれを買ってくれたのだとは思ってもいなかったのです。
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