2015.9.1
ユキーナさん、科学者といっしょに宗教・倫理観もめぐっていく、
テクノロジーと宗教は表裏一体、というのは面白い御指摘で、全く同感です。
ここで、一歩進んで、じゃ、そもそも宗教って何、いろいろあるけど、どう違うの?
っていうところを考えてみようと思います。
本当に、ごくごく、非常におおざっぱに結論づけます。
でも難しい、うそ臭い、とか、なーんだ、そんな分けないだろう、ばかばかしい、
と思われるかもしれませんが、少し我慢していただいて下記を読んでみてください。
まず、前回の超世界史でも少し触れましたが、今の世の中で”思想”と呼ばれている
宗教や哲学あるいは科学(思想)といったものは、古代の自然信仰の頃に既に、
“何がわからないか”、という問題点だけはほぼはっきりしていたんです。
それをもとにひらめいたのが、モーゼ(モーゼの十戒)やヴェーダ(古インド哲学)で、
彼らの根本の考えが、哲学・宗教から現代科学の諸学全てに繋がってる、
というのが概略です。要は宗教(の根本)に違いはないんです。(笑)
自然信仰には古代エジプトで信じられていた太陽神、イランあたりで信じられていたゾロアスター教、あるいは日本の神道などがあります。
自然信仰は神様というのは複数ある、とする考えで、代表的なのは二つの要素で出来ている、とするものです。つまり太陽と月、天と地、男と女、火と水、という具合に二つの要素が組み合わさって世の中の全てのものが出来ている、と考えるわけです。でも、どうして世の中のもの全てが二つの要素に集約されるのか、それがわからず何千年の間、人類は悩み続けていたわけです。
“Who, by procreation, is the primal father of Truth?”
真実の父はだれなのか? だれが世界を生み出したのか?
~ゾロアスター教の聖典Gathasの第44.3項
これが先程申し上げた”何がわからないか”という最大の問題点だったのです。
*ゾロアスター教と聞くと怪しいな、日本とは全然関係ないなと思われるかもしれませんが、
・ゾロアスター教の神様マズダは日本の自動車会社のマツダ、の名前の由来でもあります。
・哲学者ニーチェ著作題目” ツァラトゥストラはかく語りき” はゾロアスターのドイツ語読み。
・上記聖典Gathasは、サンスクリット語でgaathaa、仏教の偈(げ)、です。
要は、世界各地、宗教・哲学からビジネスまで全部繋がっている、という良い例です。