サラリーマンの頂点を極めた女  日本一幸せなサラリーマン

2014.10.27

無駄を極端に嫌い、効率を愛する民 2ファン・ハール監督の落とし方‐オランダ人のビジネス哲学‐

yukina私はオランダ人のボスのもとで三年間、働きました。そしてそのボスから能力を買われて、自分の力を200パーセントまで発揮するような仕事をさせてもらいました。
ネットのインタビュー記事でファン・ペルシーがファン・ハール監督について語っていましたが、ワールドカップの時といい、マンチェスター・Uといい、彼にとっては、監督はまさに自分に活躍の機会を与えてくれた最高の指導者なのでしょう。そういう意味でオランダ人のこの上司の下で働いていた私は、日本のファン・ぺルシーだった訳です。
こうした自称「ファン・ペルシー」の目から見ると、オランダ人にはいくつかの際立った特徴があります。それは「無駄嫌い」です。オランダのMBAに通う日本人が「ケチで有名なオランダ人」といっていました。それはある意味当たっているのですが、厳密にいうと少々違います。オランダ人は単純に無駄なことが嫌いなのです。
あることにお金を使うとき、それが、本当に価値があるのかどうか、そこを見極めて確かに価値がある、という場合でなければお金をかけない、そういうマインドセットをもっているのです。表面的にはケチと見られるのですが、ケチとは、節約や貯蓄を愛する人のことです。その裏に合理性があろうとなかろうと、節約した、ここでお金をためることができた、そこに快感を覚える人たちのことを言うのです。
ですが、オランダ人は違います。彼らは合理性・効率性を愛するがゆえに、「ケチらしき」行動をする人たちなのです。
よく一石二鳥といいますが、オランダ人にとっては、これが当たり前のスピリットなのです。二鳥ではなく、三鳥、四鳥、これらを一つの石を投げて、一挙に落とすこと、オランダ人が命をかけるのはここなのです。
いい例として、私が、このオランダ人上司に見初められて、いっしょに働くようになったきっかけをお話しましょう。

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