サラリーマンの頂点を極めた女  日本一幸せなサラリーマン

2014.10.29

日本人に最適のポジション 4ファン・ハール監督の落とし方‐オランダ人のビジネス哲学‐

yukinaさて、ここで、このファン・ハール監督ですが、私は自分のもと上司、ミートと似たオランダ人気質を見てとりました。
思うに、私の元ボスが自分の部下を家に招いたように、こうした「俺の哲学が理解できる機会」は監督が選手たちにいやというほど与えているのではないかと思います。事実、ファン・ペルシーも「監督は常にとてもクリア、わかりやすく何をするか、を説明する」と言っています。
こうした哲学をもつ監督が、10番のアタッカーとしてプレイしていた香川に対して、6番、あるいは8番のポジションで試したい、という発言をしたのです。
これは差別や嫌がらせから来ている言葉ではないと私は思います。
私はサッカーのプロではありませんが、6や8は、本当に全体を見渡して、常に適切な判断をして、うまくボール回しをしていかなければいけないとても難しいポジションです。
そしてこれは個人的な意見ですが、まさにこのポジションほど日本人の気質によくあったポジションはないのでないか?と私は思うのです。
サッカーやほかのスポーツもそうですが、スポーツとは、究極には自己の能力がいかに他よりも優れているか、を競うゲームなので、常に、「周りをみて全体の勝ちを考える」というよりも、いかに自分をアピールするか、選手はみんなそこに全力をかけるようになります。けれども個のプレーヤーをファンクション(機能)と考えてチーム全体の勝ちをとりに行くには、自己主張をちょっと押さえて、他人によく気を配りながら、試合を運ぶという能力が重要視されるのではないでしょうか?
それには、人によく気配りができる日本人、監督は、こう思っていたのかもしれません。
これは、意地悪でも、アンダーエスティメート(過小評価)でもなく、サッカー選手一人ひとりの総合的な能力の適正な評価だと、私は思うのです。
こうした真意を理解して、どう立ち回るか、それが選手の明暗を分けるのではないでしょうか?

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