バカボンダ  世界を見た女の地球放浪記

2015.9.15

サッカー観戦ブラジル人のこだわり  5 ラテン系でいこう!!

SantanderFootball

シュジンと日本対カメルーン戦を観戦していたときのことです。

ゴール前にふっとこぼれた球を本田選手が蹴り込み、二点目をいれました。

アナウンサーはとても興奮して、「ホンダぁ、二点目ぇぇ!」と絶叫したのです。これを聞いた途端、シュジンは憤然と怒り出しました。
「何それ、ニテンメェ!!!違うよ違う!ゴールはゴール、ゴォォォォォォォオール!!、これだよこれ!!」
シュジンは両手の拳を胸の前で振り上げ、このゴールのゼスチャーを何度もなんどもくりかえしています。どの国でもゴォォォォォォォオール、当たり前だろう、このバカ!!と鼻息も荒くこの日本人アナウンサーを罵倒しているのです。 ゴールのテクニックでも、得点に対する歓声でもなく、シュジンはこのアナウンサーの「ニテンメェ!!」という発言に、烈火のごとく怒っているのです!怒るのはそこか!!と心中の突っ込みをいれます。

シュジンはドスドスと足音をたてて窓際に行き、カーテンをバッとあけました。窓も全開にして、私の方を振り返って尋ねました。
「花火がないっ!!花火はどこ??どうして花火やらないの!!!」
えっ、ちょっと待って、花火って何の話?

「ブラジルでは、ブラジルがゴールしたら、花火だよ、国じゅう、ぜんぶ、ぜんぶ花火が上がるよ!!!」
どうやらブラジルでは、ブラジルチームがワールドカップでゴールを決めると、ババン、バンバーン!!と勢いよく国じゅうで花火が上がるらしいのです。

国技のような意気込みですから、ブラジル中の海岸や運動場に花火師が控えていて、サッカー中継をみながら、指示をだすのでしょう。

花火と同時に巻き起こるブラジル中の「ウオォーッ!!」という歓声を聞いたような思いがしました。

写真は2006年のブラジルナショナルチーム、懐かしい顔ぶれ!
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