バカボンダ  世界を見た女の地球放浪記

2015.9.17

今、あなたは幸せですか?貧困と幸せ   7 ラテン系でいこう!!

7FernaBeach

シュジンから聞いたところによると、ブラジル人は世界で最も「幸せ自覚率」が高い国民のようです。「あなたは今、幸せですか?」と聞かれて、「はい、幸せです」と答える人の割合が、ダントツに多い国、それがブラジルだということです。

世界には一国の国内に、とてつもなく大きい貧富の差があります。今日のご飯も得られない、貧しくて、貧しくて、親類縁者を頼ろうにも、皆がみんな同じように貧しくて、働けど働けど、その日の糧すら十分に得られない人たちというのが、世の中にはたくさんいるのです。

ブラジルの幸せ自覚率の高さには、こうした貧困が背景にあります。

今日、私の目の前に、この食べ物があるのは、本当にありがたい、食べ物にありつけた自分は本当に幸せ、こういう感覚が彼らの高い幸せ自覚率となって表れているのです。

自分を幸せだと思う、そうです、思うこと自体は誰でもできるのです。

食べ物があって幸せ、働く場所があって幸せ、こうした幸せの見つけ方は、心がけ一つで誰でも身につけることができます。

生活がすばらしいからではないのです、現実派その逆です。

多くのブラジル貧困層にとって、現実というものは、まともに向き合ったら生きてはいけない、それほどつらいものなのです。

常に貧困の中に身を置く人たちは、日本人が考えるように、どうしたらいいんだ!と始終悩み続けるということはしません。

憂うべき状況だけれども、そのどん底の中で、「あぁ、自分は幸せだ」と幸せを見出しているのです。なぜならばそれが、彼ら、容易に貧困から脱することができない人々に残された、ほとんど唯一の、生き残りの手段だからです。
写真はフェルナンドジノロンヤ のビーチ

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