2015.9.21
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さて、前回ユーモアのセンスがいかに生活に大切か、という話をしていました。
主人の天然ボケ、についても触れました。特に大笑いなのは、言葉のいい間違い、勘違いです。
言っている本人は大真面目、シュジンには人を笑わせるという気配も意図もまったくないので、プッと噴出してしまうことができずに、おかしいのに笑い出すことができず、私は笑いを必死でこらえる・・・そういうことが多々あるのです。
シュジンの職場の上司と会って話さなければならないことがありました。
シュジンの雇い主、日本の工務店の社長さんは、その会社で雇っている他の外国人の方たちとは、ほとんど日本語でコミュニケーションをしていました。
シュジンも最初は自分の日本語でなんとか会話していましたが、話の内容が仕事の具体的な内容、初心者の自分がどうやって先輩に教えを乞うか、という点になるとコミュニケーションの限界を感じたようです。
電話で私が呼び出され、日本人の社長さんとブラジル人のシュジンの間に立ち、通訳兼マネージャー的な役割を果たすことになりました。
「わたしはぁ、たくさんのことを、みなさんに、聞かなければならないですね。」
シュジンがたどたどしい日本語で社長さんに語りだします。
「なぜならば、わたしはぁ・・・シンショウシャ(身障者)だから!」
この一言を聞いて、私は一瞬ブッ、と吹き出しそうになってしまいました。
シンショウシャはハンディキャップがある人、あなたが言いたいのは、ショシンシャ(初心者)だってあれほど教えたのに、なぜここで、狙ったように間違える!
コントのように、「おいおい、違うよ、初心者だろう!」と思わずシュジンの後ろ頭を殴ってやりたい衝動に一瞬私は駆られたのです。
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