サラリーマンの頂点を極めた女  日本一幸せなサラリーマン

2014.10.31

最初のQAが勝負!6ファン・ハール監督の落とし方‐オランダ人のビジネス哲学‐

yukina望ましい質問とは、「・・・・のシチュエーションで、相手がこうプレッシャーをかける、私は、このように対処しようと思う、なぜなら・・・だからである、あなたはこれをどう思いますか?Under such situation, where the oponent gives me a pressure, I would like to play like …. because ….. what do you think ? 」
わかっていただけるでしょうか?

 

自分で状況を判断し、解決策を出す、それについて監督の指示を仰ぐ、オランダ人はこのような議論を好みます。

一から十まですべて教えてくれ、という態度は敬遠されます。そうではなくて、自分の考えを示し、相手の指示を仰ぐ、こうすることで、お互いの理解がより深まります、つまり「理解を深めるためにかける時間」が節約できるのです。

さらに、実際に失敗する、というリスクを事前に回避できます。時間、お金、エネルギー、評判、失ってはいけないあらゆるものが事前に保全できるのです。オランダ人はこのような効率を、こよなく愛する人種なのです。

さらに、重要なのは、こうした議論を実戦の前にやることです。一度失敗してからでは意味がないのです。香川はこうした話あいを、この監督の下で、最初に投入される前に、徹底的にしなければいけなかったのです。

 

思い出してください。私がオランダ人上司、ミートと、とことん専門的な議論をしたのは、最初に出会ったときでした。そのときに私が、「もう、時間が遅いので来週に!」と断ったり、「日本ではどうやっているかわからない」という答えを返したり、専門家としてどう判断するべきか、という問いに「業界では・・・という対応をしている」等と聞きたいことと違う、トンチンカンな答えを返していたら、私たちの関係は、絶対に発展していなかったのです。なぜなら、オランダ人にとって、同じ失敗を二度する、というのは、時間とエネルギーの大きな無駄なのです。

一度失望させられても、次回は大丈夫だろう、という期待をかけて時間とエネルギーを割くぐらいなら、こうした自分の貴重なリソース(時間とエネルギー)は、これに変わる新しい人材を発掘するために割くべきだ、これがオランダ人の発想です。

あぁ、こうした情報が事前にわかっていたら、まじめな日本人のことですから、真剣に、(仮に言葉(英語)には問題があっても)アメリカでの試合の前に、一生懸命に監督とコミュニケーションをして、すばらしい働きをみせただろうに・・・と思うと残念な気持ちになります。

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