2015.10.19

あぁ、裸族菌！２２　ラテン系で行こう！！

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シュジンが家に帰りつくと、まず全て服を脱いで、トイレにこもって携帯電話のゲームに没頭します。

 

トイレから出、ブラジル格闘技の動画を見入って、これまた全裸のまま、ファイターたちと同じポーズや技、グラウンドテクニックをマンションの床で、ドタンバタンと一人で実践しているのです。

 

この光景は、はたから眺めているとまるで「野性の王国」の「獲物を取り合うライオン」を見ているかのようです。全身汗だくになったシュジンは、そのままシャワーに直行します。ひと汗流すとビールを片手にサッカー観戦に入ります。この間いっさい服を身に着けません。眠るときも、もちろん全裸です。

 

朝起きても服の着脱がないし、シュジンは裸族ライフがどれほど素晴らしいかを力説します。たしかに、メシ、風呂、トイレ、闘う、寝る、このすべてのサイクルがもっとも短時間でおこなえるのが裸族スタイルなのでしょう、けれども文明社会に生きる人間がそれでいいのか？という疑問は残ります。

 

真冬でも下半身は裸、パンツをはきません。ですが、あたまに毛糸の帽子をかぶって、テレビを見たりパソコン画面をみたりしています。ベランダに仁王立ちになり、ヒッヒーと笑いながら、自分の下半身をブルンブルン振り回しています。新婚当時は、シュジンの頭を殴ってでも家の中に引きずり込んでいたのですが、今となっては、あぁ、裸族菌はこれほどまでに強力だったのかと、私は日々、あきらめています。

 

写真は日本のラテン、沖縄の魚イラブチー

 

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