英語難民と英語貴族

2019.9.17

仏教用語、英語でGO!

今日はチャレンジングですが、仏教用語、ガンガン英語で説明してみましょう!

六波羅蜜の持戒について、こんな説明はどうですか?

持戒を稲盛氏はこのように説明しています。

「持戒とは戒律を守るということです。人間としてやってはいけない行為を戒める、そのためには煩悩を抑えよ、とお釈迦様は言われています。我々には様々な煩悩が芽生えてきます。お釈迦様のいう「貪瞋癡慢疑見」とい6つの煩悩が勝手に湧いてきます。自分だけが貪り、欲張りたいという貪、自分勝手な振る舞いで怒り他人に迷惑をかけてしまう瞋(しん)、仏の知恵を知らず、ねたんだりそねんだりする癡(痴(ち))、傲慢不遜に振る舞う慢、物事を疑い深く見て逡巡する疑、物事を誤って邪に見てしまう見、この6大煩悩が心の中にしょっちゅう湧いてきて、自分勝手なことをしてしまうのです。この煩悩を抑えることが持戒ということなのです。」と稲盛氏は説明されています。

貪はマイナスの行為を起こす大元になるものです。マイナスの行為とは人から何かを奪う行為です。物であったりお金であったり信頼であったり、目に見えるもの、目に見えないものいろいろです。そして自分が相手に発する言葉や行動によって、相手が「ない」、奪われたと感じたら、それは相手から奪う行為になります。親子の問題でよくあるのですが、子供のことを1から10まで細々と世話を焼くお母さんがいます。これは子供が、自分が信用されていない、と思ったらマイナスの行為です。人間生きてる上ではマイナスを出さずにはいられないと思います。ですが意識してその程度を弱めていきましょう、というのがこの貪の戒めではないかと思います。

瞋ですが、自分で自分の怒りに気づくところから、この戒めに気づくことができます。怒りの下には第二の感情があると言われています。なぜそんなに腹が立つのか、自分を認めてもらっていなくて悔しい、悲しい、自分がぞんざいに扱われたようで惨めだ、ふがいない、恥ずかしい、悲しい、このような第二の感情に気づいていくところから、怒りの大元を緩めることができます。男性によくあるのは、本当は罪悪感を感じているときにそこを責められると怒る、逆ギレというパターンです。本当は悪いのは自分だとわかっているがそこを責められるので「そんな言い方は無いじゃないか」、「悪いのは自分だけでは無い」、と外に転嫁をしたい欲求があり、怒りにつながります。怒りの内容を見ることで、この瞋を抑えることができます

「癡=痴」ですが、これは宇宙にある愛に気づくということです。心の勉強とカウンセリングをさせていただいと思うのですが、ほとんどの方は、自分の周りに溢れる愛に気づかず、愛の受け取り拒否をしています。真実はそうでは無いのに、自分が嫌われている、自分がこうしないといけない、と思い込んでいます。このような思い込みがあるので、身近な人の言動を全てその思い込みのフィルターを通して受け取ります。本当は嫌われていないのに、自分は嫌われている、馬鹿にされているという事実を作り出し、ほらやっぱりそうだろうと自分を納得させているのです。自作自演と私は考えています。仏の知恵は別のところにあるので、本当はどの人にも宇宙の愛が注がれているのですが、いやそんなものはないと否定する方向にエネルギーを注ごうとします。この戒めも、宇宙の法則とメンタルブロックをとっていくことで実践することができます。

傲慢不遜に振る舞う「慢」ですが、私はこれは、心に蓋をする行動ではないかと見ています。私は今まであまり興味がなくてよく見ていなかったのですが、zozoの前沢社長という方がいらっしゃいます。おそらく、ソウルメイトとは程遠い方のような気がします。ホリエモンなどに比較すると、男性からの支持率はとても低く、財を成したにもかかわらず嫌っている方がとても多いらしいです。おそらくこの方が、自分の内面と向き合わず、これまで満たされてこなかったからだと思います。自分が満たされていない何か強烈なものがあり、その強いエネルギーはこれまでビジネスを発展させました。けれども財を得ても満たされないので、目立つことをたくさんやり、自分の存在を認めてもらおうとしている、まさに慢の人生のような気がします。宇宙の意志に調和しない経営者の例として私は拝見しています。

物事を疑い深く見て逡巡する「疑」ですが、カウンセリングではクライアントの方に様々なことを実行していただくことでこのブロックを緩めています。小さな事でもいいので、自分は絶対にこれができない、これはしないということをやっていただく、あえてこれはやらなくてはいけないと思ってることをやらないでいてもらう、このようなことをお願いしています。例えばコンビニに行ってものを買う時も、自分は絶対にこれを買わないと思うものをあえて買ってみてくださいとお願いしています。これを実行することで、その行動する方の気持ち、意図を理解することができるようになります。私が20代、30代であったら、男性が好んで見ている格闘技を理解することができませんでした。けれども主人と一緒に格闘技を見ていく中で、日本の桜庭選手がなぜこんなに人気があるのかわかってきました。そして日本人だけではなく、ブラジル人から認められる桜庭選手のことをすごいなぁと心から尊敬しています。これも「ダメをやってみる」を実践しなければわからなかったことです。格闘技を一緒に見てみなければ、「そんな野蛮なものに夢中になって、私をないがしろにして…」と四六時中不満をためている不機嫌な妻だったかもしれません。

物事を誤って邪に見てしまう「見」ですが、これなどはまさにメンタルブロックのなせる技でしょう。最近の脳科学研究では、自分が顕在意識で認識しているものは、全て幻、反射であると言われています。会社の社長さんとお話をすると、このような表現をされることがあります。「細かい言葉は忘れてしまったけれども、とにかく社員から不満を言われた」このようにお話をされました。これは、無意識のうちに相手の発言を聞かないようにしてるわけです。そして自分の潜在意識でキャッチする情報を組み合わせて自分の潜在意識が考えるように解釈をしているのです。これが、物事を誤って見てしまう、自分のメンタルブロックを通して見てしまう、ということなのだと思います。

私が今、学んでいるメンタルブロックの解消というのは、六波羅蜜の持戒を実践していることなのだと改めて思いました。

英語にしたら、どんな風にいいますか? 次回解説します!

ページの先頭へ戻る