2014.12.12
さて、ここで私の例をお話します。映画でどうやって英語を勉強したか、という観点から、いくつかエピソードをお話します。
私が最初に英語を勉強した映画は「ゴースト」でした。
ご存知かもしれませんが、デミ・ムーアがブレイクした作品でもあります。
ニューヨークに住むあるカップル、男性が強盗に襲われ撃たれて死亡、こんなショッキングなことは、女性には受け入れられません、当の本人、殺された男性にしてもそうでした。思いがまだ現世をさまよっていたのです。なんとか彼女に思いを伝えたい、彼女を守りたい、その一身でゴーストでありながら、霊媒師と交信し、様々なパワーを見に付けて復讐する、というストーリーです。
またか、と頻繁にあることがおきる、その状況にうんざりした気持ちを表現するには、”another one” といいます。
また額の大きいお金を表現するとき、”four million dollars”とどこを複数形にするのかという表現方法、絶好調を表現する”couldn’t be better” など、全てこの映画で覚えました。
表現内容も中級でとても面白いと思います。
次にちょっとレベルを上げて、「交渉人 The Negotiator 」で勉強しました。
これは人質交渉を専門にする警察官が、汚職事件に巻き込まれ、自分が人質をとって立てこもる、という状況に追いやられてしまうのです。彼は自分とともに名声をとどろかせた腕利きの交渉人を指名し、人質交渉を進めながら、事件の真相に迫っていくというストーリーです。
これも手に汗握る交渉シーンを中心に暗記していきました。
どうして、なんで、あなたがそれを知っているの?はwhy を使って
”Why do you know that? “というのではなく、how を使って、
“How do you know that?” と表現する、と映画を通じて学習しました。
この映画では、いわゆる交渉のテクニックも学ぶことができます。
“Never say No! That eliminates options, only option it leaves is to shoot somebody, remember never say NO!! “
いいか、犯人に対して、Noは絶対に使うな、もしNoといえば犯人は選択肢をなくすだろう、何も選択肢がなくなったらどうすると思う、人質を殺すことになる!忘れるな、決してNoと言うな!
https://www.youtube.com/watch?v=GtARiQO8ljE
選択肢をOptionと表現するというのはこのシーンで覚えました。Optionは実際の英語でもさまざまなシーンで活用します。生きた英語表現から実際の使い方を覚える、映画はそのための最良の教材です。
刑事ドラマの専門用語も覚えられる一方で、自分の要求を通していくということ、そして、今日の友が明日には敵になるというアメリカ社会の現実が、かいま見られる作品だとおもいます。
英語の力が少しついてきたかなと思ったら、ぜひこの交渉人にもチャレンジしてみてください。