2015.3.3
まずSVを探します。ここはちょっとテクニックが必要になるところですが、~がマスコミで増えている、という内容は「マスコミはより多くの○○をレポートする」と置き換えてみましょう。すると主語、Sはマスコミです。マスコミも日本人が間違えてしまいがちなワードチョイスですが、mass comiとはいいません。ちなみにこれは、mass communication大量意思伝達の略です。マスコミは一般的にはthe mediaといいます。次にV、動詞ですが、ここはレポートする reportを使います。現在形であれば、三人称単数の主語に合わせてreportsとしますが、ここで時制を考えます。昨年の秋からずっとレポートしているというのですから、ある一定期間の反復、現在まで続いている状況を言い表したいので、現在完了形を使います。完了形はhaveプラス過去分詞ですから、have + reported, この場合の主語the mediaにあわせてhas reportedにします。オリンピック関連の話題 the topics relating to the Olympic gameを使って全文を作ってみるとSince last year, the media has reported more and more topics relating to the Olympic game. となります。このthe media has reportedがSV時制の正しい対応ということになります。
メディアは昨年からオリンピックについてたくさん報道している、この文章の内容が頭に上がってきたとき、瞬時にthe media has reportedとSVが時制に応じた正しい対応の形で、パッパッと頭に浮かんでくる、これがSV時制の条件反射です。
多くの日本人は、これまで、たくさん文法を勉強していますから、この” the media has reported”は説明されれば良く理解できると思います。問題はこれを説明されただけで、理解できた、あぁ英語はわかったと皆さん安心してしまって、条件反射として出てくるレベルまで、SV時制のトレーニングをしないことです。数秒かかって出てきたとしても、会話は次の段階に進んでしまっていますから、英語の適切な反応ができないことになります。
よく、相手が言っていることはわかるのに、自分の言葉でとっさに答えることができない、という悩みを聞きますが、このSV時制が条件反射のレベルまでできないことが問題です。このSV時制をきちんとトレーニングすれば、かならずとっさの受け答えができるようになります。私はこのSV時制についても別途問題集をリリースしようと思っていますので、こちらも参考になさってください。