英語難民と英語貴族

2014.10.17

作文トレーニング 2きちんと伝わる英語を話すための日本語トレーニング

伝わる英語を話すための、日本語作文トレーニング

では、実際に伝わる英語を話すための訓練をしていきましょう。
ここでは徐々に段階を追って、ステップごとに見ていきますので、その内容、どうしてこうしなければいけないのか?ということに着目して練習してみてください。
まず、日本語から日本語への置き換えをします。
えぇ、英語を習いたいのに日本語の練習?なんで?日本語はもう話せるよ!とご立腹の方もいるかもしれません。ですがここが重要なところなので、しばしお付き合いください!
拙書でも何度も述べていますが、日本語と英語はその構造が大きく違うのです。
一番顕著な違いは「SV」ではないでしょうか?どんな文章にも原則として、S(主語)とV(動詞)があります。英語の根幹はこのSVだと言っても過言ではないほどです。ところが一方の日本語は、主語と動詞を明確にしない場合がほとんどです?
「最近どう?元気?」
「別に・・・普通」
こんな会話が若者の間で頻繁に交わされてるでしょう。主語も動詞も、どちらも存在しなくても、成り立ってしまうのが日本語なのです。
日本にいて日本語で生活している日本人にとってはこのような状況が当たり前なので、ここから英語をいきなり作ると決まって失敗します。Sがない、Vがない、何がSでVだか判別つかない、このような英語を作ってしまうのが日本人です。


 

ですからここで強調したいのは、まず日本語を英語に直せるベースに置き換える、すなわち日本語の置き換えをしなければいけないということです。SVゼロの日本語から、少なくとも「SVあり」の日本語に置き換えるのです。もちろんこうした日本語は、日本語としてはこなれていない、ちょっと変な日本語ですが、それでいいのです。きちんと伝わる英語を作るための半製品なのですから、そういう位置づけで変な日本語、けれども自分の頭からきちんとした英語をたたき出すためには必要不可欠なアウトプットをつくる、こういう心構えで以下のトレーニングをしてください。
日本語置き換えが必要な理由、これがわかったら、実際に日本語置き換えの作業に入っていきましょう。
これにはいくつかのプロセス(過程)があります。最初はこれに従ってやってください。そして完成した日本語がこのプロセスの各段階の注意事項に照らして、満足のいくものかをよくよくチェックしてみてください。
面倒なようでも、これをすると自分が英語を発するとき、読むときに本当に楽になりますので、ここは我慢してトレーニングをしてください。

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