2014.10.18
ステップ1 日本語の中に必ず主語と動詞を作る
主語とは「○○とは・・・」にあたる部分で、動詞とは「○○する、・・・である」に相当する部分です。まず、何はなくてもこの部分を作り出すようにします。繰り返しになりますが、日本語としてこなれていない文章でもかまわないのです。英語脳を作るためには、こうした主語、動詞のくくりだしは必要不可欠なのです。
ステップ2 主語は、単数・複数を考える
日本語ではあまり区別しませんが、私なのか、私たちなのか、彼なのか彼らなのか、「犬」なのか「犬たち」なのか、こうした箇所は区別して日本語で表現してみましょう。
ステップ3 動詞は、いつの時点のことか(時制)を考える
これも日本語でほとんど意識しないので、あえて日本語にすることが難しいと思います。ですので、適宜意味を補助する言葉を補って日本語にしましょう。特に将来のこと、と言ってはいなくても、明らかに将来のことであれば、「私は、将来、イタリアに旅行にいくでしょう」と言葉を補って日本語を作るのです。これも日本語としての完璧制はすべて捨て去って、日本語置き換えゲームとしてやっていきましょう。
ステップ4 必要最小限の内容(最大5文)にする
これは欧米の学校では修辞学として子供のときから身に着けるテクニックです。まず自分の言いたい内容、結論をきめて、その結論を補助するための最小限の説明を加えるのです。理論の通った内容にするには、私は5文、というのが適当な長さではないかと思っています。まずこの日本語置き換え訓練は、Max5文を目指してやってください。ひとつの文の長さは一行半を最大ととらえ、二行にならないようにしてください。
ステップ5 とことん具体的になること
日本語を話すときはあいまい性に注意します。日本語はとても微妙なニュアンスを大切にする言語だからです。けれども英語の基礎になる文章はあいまいであってはいけないのです。たとえば、あの店のりんごは安い、という文章はきわめてあいまいです。どの店に比べて、という比較の対象をより具体的に記載していかなければいけません。最初に自分が日本語で考えた文章の中にあるあいまいさはとことん具体的な表現にしていきましょう。それ、そのこと、そのために、など適宜日本語を補っていきましょう。
ステップ6 首尾一貫性チェック
言っていることの内容が首尾一貫しているか、その論理的な面を最後にチェックしましょう。同じ表現の繰り返しをさけ、矛盾がないようにみていきましょう。これは口で言うのは簡単ですが、実際にできた文章をチェックしてみると以外に難しく、この日本語置き換えが簡単な作業ではないな、ということが皆さんに伝わるのでは?と思います。これも慣れですから、数多くエキササイズをこなして理路整然とした内容を伝える訓練をしましょう。