英語難民と英語貴族

2014.10.19

あなたが、言いたいこと!! 4きちんと伝わる英語を話すための日本語トレーニング

あなたが、言いたいことでなければ意味がない

さて、次に具体的にこうした日本語置き換えをしていくのですが、その前に一つ注意しておくことがあります。
それは、自分が心のそこから伝えたい内容を日本語置き換えする、ということです。
どうして自分が伝えたいこと、が必要なのでしょうか?
本講座の最終目的は、きちんと伝わる英語を話すことです。これは書いた文章を読むことでも、アンチョコを見ながらドラマや映画の台本の読み合わせをするように、せりふを相手に伝えることでもありません。自分の口から英語を発して相手に伝える、これを目的にしているのです。
ということは、アンチョコも台本もなくても、自然に自分の口をついてでる内容を英語で言えるようにしておくこと、これがもっとも実戦に使えるレッスンではないか、というのがこの趣旨です。
いつでも自然に自分の口を付いて出る内容、というのは、言い換えるとあなたが一番言いたいこと、人に伝えたいこと、と考えていいでしょう。あるいはこれまで英語で人に伝えよう、そう思っても伝えられなかった内容は、あなたが人に伝えたい内容とイコールであることが多いのです。
私はかつて、「日本は男社会である、男性社会である」ということをまず世界の人に理解してもらおうとおもいました。そうしてネイティブレッスンを通じて男社会イコール”male dominating society ”という言い方を学びました。この表現はその後、留学してからも、仕事の面接でも、実際仕事を始めて本社の人と会って話すときも、とても重宝しました。私の感情と直結しているので、すぐに口をついてでてきたのです。
ですから、皆さんにあえて強調したいのは、自分の一番いいたいこと、その内容にフォーカスするということです。人の思想はそうそう変わるものではありません。自分が伝えたい内容は必ずいろいろな場面で口をついてでてくるのです。逆にこの伝えたい内容が英語で出てこないと常にフラストレーションを抱えるようになります。

巷にあふれるテキストが自分の血となり肉とならないのは、一般的に広くつかえそうだけれども、自分の感情にあってない、カスタマイズしていないものだからです。自分の言いたい内容をぴったり表現したフレーズ、これは自分で意識してつくらなければいけません。そのためにはまず自分の言いたい内容を日本語にします。この日本語を日・日、日本語から日本語への和訳をして英語にしやすい基礎を作ります。そしてこのベースから英文にしてくのです。発想のポイント、源は常に自分が一番表現したい内容、これを突き詰めることが必要なのです。

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